ID:19200
たったひとつの冴えないやりかた
by アル中のひいらぎ
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さらに勢いづいた僕は、「ほーらみろ、そんなあんたがやっているから、いつまで経っても誰も助からねーんだよ。世の中にはできる人間とできない人間がいるんだ。俺が本気でこれを(とミーティング・ハンドブックを振り回しながら)やったなら、俺みたいな優秀な人間がやったなら、あっという間に何万人と助けてだな、全国から教祖さまとあがめ奉られるようになってやるぜ!」
後のスポンサーは僕のことを「完全な狂人」だと思ったそうであります。僕の記憶はこの後少し飛んでいて、夫妻が僕らを高速道路のインターチェンジまで誘導してくれたところだけを覚えています。
この(後の)スポンサー宅でのやりとりを、僕はすっかり忘れていて、思い出すまでに2年以上かかっています。スポンサーはこの後3週間うつで寝込んだという話です。
また、当時はACという言葉が世に出てきた頃で、AAミーティングにACoAの人がやってきていました。彼女は僕の「生きている意味って何ですか?」という言葉に反応してしまい、ミーティングから帰った後もその言葉が頭から離れず、いっそのこと死んでしまおうと、飛び降り自殺をするために子供3人をつれて霧ヶ峰にドライブしたそうであります(未遂に終わったそうですが)。
そんな話も、僕が飲まなくなって何ヶ月した後で聞くわけです。
たぶん、もっと酷い言葉を使っていたのでしょう。でも、とぎれとぎれの記憶の中で思い出せることはそれだけです。
後年僕が調子に乗りすぎることがあると、スポンサーがいさめて「さすがに教祖になって何万人も救う人は違うなぁ」と言うので、さすがのあの言葉はまずかったなと思うのでありました。
いつかしらふで訪れる約束をしたスポンサー宅ですが、なんだかんだいって訪れていません。近所では有名な猫屋敷だそうであります。
(この項終わり)
10月15日(土)
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