ID:16524
I am laughing everyday.
by 与茶 春壱
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■はじめて
この仕事についてから初めて、仕事場で泣いた。
前コンビニにいたときに、すごく嫌味なジジイにいびられて泣いた時ほど、ぐしゃぐしゃではないけど。
苦手だと思っていた、というか怖いと思っていた先輩に、また注意を受けた。
それで泣いたんじゃない。
あー、また注意を受けちゃった、全然成長しない、ってヘコんでいたら、
「やっぱり怖いか?」って、訊かれてしまった。
怖がっていることを気づかれていると、うすうす考えてた。
だけどはっきりと、本人からそう言われると、
なんて事をしてしまったんだろう、って、自分が情けなくなった。
先輩が嫌いなんじゃない。
怖いのは、起こられるっていうことが怖くて。それは先輩だけじゃない。
とりわけ、その先輩が多くの私のミスに気づいてくれて、注意をしてくれる。
だけどまだ、注意を「ありがたいもの」として受け取れなくて・・・怖い、と思ってしまう。
注意を怒られていると取り、怒られることを嫌われると取る。私は、嫌われることをすごく怖がっている。
先輩のことは好きだ。尊敬している。本当に、仕事に対して尊敬すべき姿勢を持っているから。
だからなおのこと、嫌われたくなくて、でも注意を受けて凹んで怖がっている。

家に帰って休んで、いろいろと考えた。
先輩に手紙を書こうと思う。伝えておきたいことがあるから。
どう取られるかは分からない。ただの言い訳だと思われるかもしれないけど、
そういう考えは置いといて、手紙を書いてみようと思う。
それで、私も少し落ち着くと思うから。
――結局は、自分を安心させるためだけの手段かもしれないけど。・・・それでも。

そう決めたら、ちょっと心がゆっくりした。
12月21日(水)
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