ID:1488
頑張る40代!plus
by しろげしんた
[221110hit]

■三連休
実は今、三連休の真っ最中である。
ぼくの店は、二連休だと比較的簡単にとれるのだが、三連休ということになると人員ローテーションの関係から、なかなか難しいものがある。
いや、ぼくの店に限ったことではない。
販売業全体にそうではないのだろうか。

長崎屋にいた頃、福島の友人から「結婚式に出席してくれ」という案内状をもらったことがある。
12月のことだった。
師走の忙しい時期なので上司に相談したのだが、上司は一言「福島なら出席せんでも失礼にならんよ」と言った。
福島に行くためには、最低でも三連休が必要になる。
上司は、暗に「行くな」と言ったのである。

また前の会社にいた時には、三連休をとるために店長の決裁を仰いだものだった。
「三連休!? 結婚でもするんか?」
「そんなんじゃないですけど…」
「とってもいいよ。で、今お前の部門は予算行っとったんかのう?」
「いや…」
「じゃあ、三連休は予算行ってからのことやのう」
「・・・」
という具合に、ことごとく却下された。

しかし、三連休がとれなかったわけではない。
前の会社で、ぼくは一度だけ三連休をとっている。
その会社を辞めた年の、社員旅行の時である。
その年は二泊三日でサイパンに行くのだった。
社員旅行といっても、その間店を休むわけではない。
1便、2便と分けて行くのだ。
当初ぼくは2便で社員旅行に参加するつもりだった。
そのためにパスポートも準備していたのだが、会社を辞めることになったので、ぼくは旅行を辞退し、その代わりに三連休をもらった。
2便が発った次の日からの三連休になった。
初日は一日寝ていた。
二日目、街に出て本屋などをうろうろしていた。
その日の夜のことだった。
突然会社から電話がかかった。
「悪いけど、明日仕事に出てくれんか?」
「え?」
「実は、台風の影響で、サイパンから飛行機が飛ばんらしくて、2便が帰ってくるのは明日の夜になるらしい」
しかたなくぼくは引き受けた。
結局、三連休は、ただの連休になってしまった。

10年ほど前のこと。
今の会社に入って、初めての三連休をとった。
ところが、この三連休も台無しになった。
かねてから病院に入院していた伯父の容態が悪くなり、三連休の前の日に亡くなってしまった。
ということで、三連休は通夜、葬儀、初七日(三日目に行った)と埋まってしまい、自分の時間を持つことが出来なかった。
よほどぼくは三連休と縁がないのだろう。

さて今回、三連休がとれると知った時、せっかく時間がとれるのだから、どこか遠くにでも行こうかと考えてもみた。
しかし、遠出する資金がない。
じゃあ、せっかく時間がとれるのだから、寝ていようということになり、こうやってダラダラと時間を費やしている。
03月29日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る