ID:1488
頑張る40代!plus
by しろげしんた
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■九州の雪は常識をも狂わす
また雪だ。
今年に入ってから早くも3度目である。
ひと冬に九州でこれだけ雪が積もる日があるのも珍しい。
雪に慣れてないこの島の人たちは戸惑うばかり。
とにかく少しでも雪が降ると、高速道路はストップする。
おかげで一般道は大渋滞だ。
雪はだいたい夜中に降るから、朝、目が覚めてから初めて積雪を知る。
それも、いつもの時間に起きるため、いくら頑張ったところで通常より10分程度早く出るのが精一杯だ。

ということで、今日はいつもより10分早く家を出た。
しかし、車に積もった雪をかくのに時間がかかり、出発したのは結局いつもの時刻になった。
ラジオをつけると交通情報をやっていた。
案の定、高速道路は九州道、都市高速ともに不通だった。
いつもの通勤路だと渋滞は必至だ。
どうしようかと考えたが、こういう日はどこを通っても同じである。
で、慣れた道を行くことにした。
これが明暗を分けた。

ぼくはかなりの渋滞を予想していた。
予想通りだった。
普段より車の列が長い。
「こりゃ、遅刻だ」と観念した。
ところが、流れがいい。
おかげで、国道に出るまでに、それほど時間はかからなかった。
途中何ヶ所か渋滞していた場所があったが、迂回しなければならないほどひどいものではなく、通常より少し時間がかかったくらいだった。
結局会社に着いたのは、定時内だった。

さて、会社に着いて気がついたのだが、駐車場の車の数が普段より少ない。
今日はこんなに休みは多くなかったはずだがと思い、既に出社していた人に尋ねてみると、「雪で遅れている」との答。
その遅れている一人に、ぼくの家の近くに住む人がいた。
その人の家は、ぼくの家から直線距離にして約2キロ離れている。
彼が国道に出るには、3種類の選択がある。
一つ目は、直接国道に下りるルート。
二つ目は、直接下りた場合より、3キロほど会社寄りに出るルート。
三つ目は、ぼくの通るルートで、二つ目よりさらに3キロほど会社寄りに出る。
彼は普段、一つ目のルートを通っているらしい。
今日もそのルートを通ったらしいのだ。
ところが、そのルートが大渋滞だった。
彼は7時に家を出たという。
着いたのは10時過ぎ、何と彼は3時間も通勤時間に費やしたのだ。
で、走った距離はというと、ぼくよりも6キロ多かっただけだ。
ぼくは40分で着いたから、その差は2時間20分。
つまり、彼はたった6キロを2時間20分かけて走ったことになる。

今日の場合、ぼくはラッキーだった。
しかし、以前、今日と同じような雪の日、渋滞を避けるために道を選んだために、かえってドツボにはまったことがある。
本線が混んでいたので、もう一方の本線に入った。
しかし、そのもう一方の本線も混んでいた。
仕方なく裏道に入った。
ところが、その裏道も混んでいる。
じゃあ、ということで、裏道の裏道に行った。
何とそこは、凍結のため不通になっていた。
結局引き返し、また裏道に戻った。
途中会社から電話が入り、「お前、何しよるんか」と言われた。
事情を説明すると、「馬鹿やのう。本線は途中から流れがよくなっとるぞ」ということだった。
結局渋滞にもまれ、着いたのは昼前だった。
それ以来、ぼくは通勤に関しては基本に忠実になった。
今日の場合も、一瞬迷ったが、基本に忠実に走ったのが勝因だった。
しかし、上の彼も基本どおりに走ったのだ。
これをどう理解したらいいのだろう。
やはり、九州に雪が降ること自体がおかしいんだ。
きっと、九州の雪には常識をも狂わす何かがあるのだろう。
02月06日(木)
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