ID:1488
頑張る40代!plus
by しろげしんた
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■薬害
最近近所のおじさんが入院したのだが、薬のせいで変な行動を起こすようになったと言っていた。
病院にいるのに、夜になると決まって家にいるような錯覚に陥るらしい。
そのため、自分のものも他人のものも自分のものと思うようになってしまい、勝手に他人のカバンを開けたりすると言うのだ。
その持ち主がそこにいないなければ、手癖が悪いということになるだろう。
しかしこのおじさんの場合、その持ち主の前でやってしまうという。
しかも、翌朝になったら、そのことはすっかり忘れているという。
病院側も、同室の人とトラブルを起こされたら困るので、このおじさんを個室に移した。
おじさんは、今罪悪感にさいなまれているという。

以前似たようなことが、うちの親戚内であった。
当時、その親戚は腰痛で通院していた。
病院から薬をもらってきて服用していたのだが、その中にどういうわけか精神安定剤があった。
それが事件を引き起こした。
ある日、夜中に警察から電話がかかってきた。
何でも、警察署にその親戚から自殺予告の電話があったというのだ。
駆けつけてみると、親戚の人は包丁を首にあて、「死んでやる」などと言って吠えていた。
警察も説得を試みたらしいのだが、言うことが支離滅裂で、話にならなかったということだ。
とりあえずぼくは包丁を取り上げ、「明日話を聞いてやるから、今日は大人しく寝とけ」といい、寝付くまでそこにいた。
部屋の中を見てみると、テーブルの上に病院からもらった数個の薬の殻が置いてあった。
その中には、例の精神安定剤も入っていた。
どうも、それを飲んでからおかしくなったらしい。
翌朝、親戚宅に電話をしてみると、「え、そんなことがあったん?」と言う。
全く覚えてないのだ。
至って冷静で、言うこともはっきりしていた。
数日後、病院に出向き、医者に「もうあの薬を入れないでくれ」と頼んだ。
それがよかったのか、それからはそういうことは起こらなくなった。

ところで、先のおじさんが騒ぎを起こしたのは、うちの親戚が通っていた病院と同じ病院なのである。
おそらく、同じ薬を投与されていたのではないだろうか。
聞くところによると、そのおじさんは突然倒れて、その病院に運ばれたという。
ところが、いろいろ検査したにもかかわらず、その病気が何であるのか、その病院ではわからなかったらしい。
しかし、倒れた時の状況などを聞いてみると、どうも自律神経失調症のようである。
ぼくの知り合いに、何人か自律神経失調症で悩んでいる人がいるが、そういう人たちと症状が似ているのだ。
しかも、そういう人たちも、このおじさんと同じように、最初に運ばれた病院では病名がわからなかったという。
結局、ある人は『てんかん』と言われ、ある人は『貧血』だと言われたらしい。
しかし、他の病院で検査をしたら、そういう病気は見あたらなかったそうだ。

それにしても、病名もわからないのに、薬を与えるとは何事だろう。
ぼくが医者や薬を嫌う理由は、こういうところにもある。
01月23日(木)
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