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頑張る40代!plus
by しろげしんた
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■履歴書 その2
1964年、小学校入学。
入学してしばらくしてからのこと。
同じ町内に、Rという同じ学年の女の子が住んでいた。
ぼくは保育園、彼女は幼稚園に通っていた関係もあって、あまり話をしたことはなかった。
ある日の学校帰り、Rがぼくの20メートルくらい先を歩いていた。
その距離を保ったまま、家の近くまで来た時、何を思ったか、突然Rは有刺鉄線をくぐって、ある工場の中に入っていった。
ところが、有刺鉄線をくぐる時に、ランドセルに傷を入れてしまったらしい。
その晩、Rの親がRを連れて、うちに怒鳴り込んできた。
Rは親に「しんた君が追いかけて来たので、逃げている時にランドセルに傷が入った」と報告したようだ。
叔母がぼくを呼んだ。
そして「Rちゃんが、こうやって言いよるんやけど、ホントにあんた追いかけたんね?」と聞いた。
ぼくは、「いいや、ぼくが後ろのほうを歩きよったら、Rちゃんが突然工場の中に入っていった」と見たとおりのことを言った。
Rの親はそれを聞いて、Rに「R、しんた君はああ言いよるけど、どうなんね?」と言った
すると、Rは泣き出した。
Rの嘘を悟ったRの母親は、真っ赤な顔をして、Rを引っ張って帰って行った。

その年の11月、区の粘土大会の学校代表に選ばれる。
代表に決まってから、放課後は毎日粘土細工の練習だった。
まあ、練習とは言っても、粘土をいじくるだけだったが。
そのコンクールの2日前のことだった。
学校から帰ってから、近くの駄菓子屋に風船を買いに行った。
その駄菓子屋から家までは、歩いても2分とかからない所にあったが、その日は寒かったので、走って帰った。
家の前まで来た時、ぼくは石につまずいてこけてしまった。
その時、ちょうど眉毛のあたりを溝のふちにぶっつけてしまい、2針を縫う怪我をしてしまった。
そのため、粘土大会には、包帯を巻いての参加になった。
まだ熱が引かず、ボーッとした状態での出場だった。
おまけに、タイトルは『怪獣』。
その頃はまだウルトラQなどをやってなかったので、怪獣といってもイメージがわかない。
仕方なくゴジラのような怪獣を作ったのだが、後ろで見ていた先生が、「角をつけろ」としつこく言う。
意識がボーッとしているので、言うがままに角をつけて、「はい、ちゃんと角をつけました」と大きな声で言って会場を出た。
結果は『優良』だった。
が、これは参加賞みたいなもので、賞品はえんぴつ2本だった。

1966年、本領発揮。
当時ぼくの教室は2階にあった。
休み時間に、友人と二人で、教室の窓からつばを吐いていた。
たまたま下で遊んでいた女子の頭に、そのつばがかかった。
その時の女子の反応がおもしろかったので、さらに他の人間に狙いをつけてつばを吐いていた。
かなりの人が被害に遭ってしまった。
そのクラスの担任が授業中に怒鳴り込んできた。
そのため授業は中断してしまった。
その後、職員室に呼ばれ、学年主任の先生からさんざん叱られる。

2学期、いっしょにつばを吐いた友人と席が隣同士になった。
ぼくたちは仲がよすぎた。
授業中でもおしゃべりを始めると止まらなくなり、先生から何度も注意を受けた。
女の先生だったが、柔道をやっていた。
そのため、注意されるだけではなく、何度も投げられた。
席替えして1週間後、その友人の親から「しんた君といっしょの席だと、勉強しなくなる」とクレームがついた。
そのため、ぼく一人が席替えする羽目になった。
ぼくの新しい席は、教壇の真ん前だった。
12月13日(金)
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