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リュカの日記
by リュカ
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今日は午前3時頃に目が醒めた。
一昨日の昼頃から、昨日の夜までぶっ通しで起きていて、目が醒めた今になっても意識がボヤけてまともにものを考えられない。
メッセの子は「どんなに怖い病気だったとしても、G君の力は医学の常識もふっ飛ばしちゃうと思います」と少し安心してくれた感じになってた。
ここで数十分メールが途切れ。
しばらくしてから、メッセの子から「俺に嘘ついてたんですか」というメールが着た。
俺が「どういう事?」と言うと、メッセの子は「中学友達にも調べてもらってたんです。トップで出てるそうじゃないですか」と。
赤白血病の検索の事だ。
メッセの子の中学友達が、ネットで検索した赤白血病の記事をコピーして、メッセの子に送ってしまったらしい。
その記事には、「赤白血病 予後最悪」とだけ書かれてる。
実は俺も目にしてた。目にしていたけど、教えなかった。
メッセの子は、母親に携帯のウェブ機能を止められたらしいけど、いつこの日記を見てしまうとも限らないから、この日記でも俺が目にしたその記事の事は記さなかった。
「予後最悪」というのは助かる見込みがなく死んでしまう病気だという事。
その記事を目にした時、まるで、ボッコリと真っ黒な、底が見えないほどの深い傷穴が頭に開いている人間を見せられたような、ゾクゥっとした気持ちになった。
本当に信じられない気持ちで。
でも、メッセの子の状態は、興奮する事で更に血圧が上がってヤバイ状態になってしまうと思ったから、黙っている事にしていたのだ。
しかし、メッセの子は別の奴にも探させて、その記事の事を知ってしまった。メッセの子は看護学校に通っていたので、予後最悪という言葉がどういう意味を持っているのか、嫌でも分かってしまうのだ。
メッセの子は「どうせ死ぬなら闘病なんてしたくない」と言ってきた。
「もうここ出ます」「G君まで俺にうそついてんだ。どうせ死ぬ運命なら安心させること言ってあげようって」と。
でも、予後最悪=助かる見込みがないという事だとしても、俺はメッセの子が死ぬだなんて思っていない。
俺は「G君は助かるって言ってるから。○○は絶対に助かるから」と言ったけど、
メッセの子は「あれ見てもそう言えるんですか?なにもわかってないくせに」と。
俺は「あれ見てもって、生存率なんて出てこなかったよ」と。
メッセの子は「だからなにもわかってないんだよ」と。
それでも、俺はメッセの子が死ぬだなんて思っていない。
俺は何故そう思えるのかという根拠や、自分の信じるものをメッセの子に話す事にした。
俺は「分かってなくてもいいよ。例えその病気がどれだけ酷いものだとしても、俺は○○(メッセの子の名前)が死ぬなんて思ってないから。そもそも○○がその赤白血病かどうかもまだはっきりしてないんだ。それにもしそうだったとしても、C君は回復したじゃん!医者は絶対復活しないって言ってたのに復活して、実はその症状じゃなかったんだって事になったよね?運命なんていくらでも後付け利くじゃん。G君だって大丈夫だって言ってるのに。○○の周りじゃどんな可能性だってゴロついてるじゃん」と。
メッセの子は「すみません」と。
俺は「絶対大丈夫だから。そもそもそんな重病がいきなり発症するなんて考えられないよね?それにG君だって、もし○○が本当に死ぬ運命でわざと優しく嘘ついてるならそんな風に途中で『やっぱり頑張らないと』なんて言い直さないよ。頭の良い子なんだし、嘘つくなら最初からどれだけ○○が苦しくなっても応用が利くような言い方するはずだよね。そんな途中から言い直さないといけないような言い方しないはず。絶対魂的な何かが絡んでるんだって。○○がそんな、助からないなんて思っちゃったら体が弱って助かるのに助からなくなるじゃん。それが一番いけないんだよ」と。
メッセの子は「すみませんでした」と。
俺は「○○そんな酷い病気なんだったらまじ頑張ってよ」と。
メッセの子は「はいm(_ _)m」と。
俺は「○○がこれで完治して、完治した後で『実はその病気じゃなかったんだ』って事が発覚したりするもんなんだよ。事実、○○達の周りじゃそういう事こそが現実だったじゃん」と。
メッセの子は「はいっす」と。

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10月09日(火)
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