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リュカの日記
by リュカ
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■
メッセの子とのやり取りを繰り返しているうちに、俺は眠さが限界に来てしまい、メッセの子に断って先に眠らせてもらう事にした。
メッセの子は「はい」とだけ返事をした。
それから、俺は眠りに就いてしまった。
午前0時半過ぎに、メッセの子からのメール音で目が醒めた。
メッセの子から4件着ていた。
「家出てきた(;_;)」
「お母さんの部屋が赤黒く見えて走って逃げてきちゃいました」
「まじいま味方誰もいないのかよ(;_;)」
「誰も味方いない状況死ぬほど怖い。リュカさんが最後の味方だったのに(;_;)こんなの偶然とは思えない!誰一人いなくなっちゃうなんて」
俺は「起きました。○○(メッセの子の名前)何してんの^^;」と返事を返した。
メッセの子からの最終着信から4分後だ。
しかし、メッセの子から返事が来ない。
しばらくしてから「ちょっと。○○大丈夫?」とメールを送った。
しかし、返事が返ってこない。
それからしばらくして、「○○返事ください」とメールを送った。
しかし、返事が返ってこない・・・
現在午前1時11分。
今メッセの子の身に何が起きているのだろう・・・
現在午前1時36分。
メッセの子から最後にメールを受信してから、ちょうど今で1時間だ。
未だに返事が返ってこない・・・
現在午前2時37分。
どれだけメッセの子に「返事して」とメールを送ったところで、返事が出来ない状況にあるのなら、俺にはどうする事も出来ない。
そんな、メールを送ったくらいでメッセの子の危機が打開できるだなんてありえない。
なら、今俺に出来る事と言えばなんだろう。
メッセの子の無事を祈り続ける事じゃないのか?
そんな考えに行き着いてから、「○○どうか無事で居て、○○どうか無事でいて、○○どうか無事でいて、○○どうか無事でいて」
この言葉を、頭の中で何十回何百回と繰り返した。
でも、まだまだ気持ちが弱い気がする。
俺は何でこんなに祈っているのか。
メッセの子から最後の着信を受けた後、俺がメールを返すまでにかかった時間が4分間。
この4分間の間に何かが起きたということだろうか。
「誰も味方いない状況死ぬほど怖い。リュカさんが最後の味方だったのに(;_;)こんなの偶然とは思えない!誰一人いなくなっちゃうなんて」
もしかして、この言葉の後に、怖さに耐え切れずに自殺を図ってしまったのだろうか・・・
あと4分踏みとどまれば、ちゃんと安心させてあげられたのに。
そのたったの4分間の為に、メッセの子は死んだのだろうか?
俺は、メッセの子がこれだけ怯えている状況の中で、昼夜逆転を直したいとか眠りたいとか、予定や眠気を優先させた。
結局、メッセの子の苦しみなんてちゃんとリアルに感じてなかった。
俺がこんな風にメッセの子の無事を祈り続けて頭の中で連呼させてしまうのも、結局「俺は冷たい奴なんだ」と思いたくないからに他ならないんじゃないのか?と。
また、俺は子供の頃から他人の不幸やトラブルを期待してしまう面が強かったと思う。
「死んだはずの奴から電話がきた」という話を聞いて、やっぱりどこかで刺激を感じ、心の退屈が埋められたような気持ちになっていたんじゃないか・・・
こうやって、頭の中で同じ言葉を連呼させる事によって、自分の責任を軽減させてるだけじゃないのか?
こうする事で、仮に自分自身に感じる責任を薄れさせたとしよう。
この、自分自身に感じる責任を薄れさせるというこの行為が意味するところ。
それは、「自分に責任さえなければ、メッセの子がどうなろうがどうでもいい」という事になるんじゃないのか?
まじで俺は酷い奴なんだな・・・
いつもどこかで自覚していた。
酷いよな・・・・・・
それでも、俺は「○○どうか無事でいて」と祈り続ける。
こうやって祈っているのも、卑劣で汚い責任逃れ。
今も頭じゃこんな風に思いながらも、自己批判、自己嫌悪の念を爆発させる事が出来ないでいる。
俺はどこまでも自分に甘い。
自分に向けるべき怒りの念を、自分でそらして軽減させて。
まじでどうしようもない奴だと思う。
とか言いながら、それでも自己嫌悪の念が弱々で。
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05月12日(土)
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