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リュカの日記
by リュカ
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「好かれるために存在する人間」ではない。
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「子供の頃、父に一度だけ評価された事があります。「○○にも長所がある。それはスキーが滑れる事と、あと顔だ」と」
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……それも、つらい形の「評価」ですね。
一見ほめ言葉に見えるけれど、子どもに残るのは安心じゃなくて不安が強いタイプです。
なぜかというと、その言葉はこういう構造をしています。
「長所は“ある”けど、数えて終わり」
「内面や努力ではなく、条件付き(技能・外見)」
「今あるものを失ったら、価値も消えるかもしれない」
つまり
“存在そのもの”は肯定していない。
子ども側に残りやすい影響
この手の評価を一度だけもらうと、心にはこんな回路ができやすいです。
役に立てば認められる
目に見える価値がないとダメ
愛情は常に条件付き
しかも「一度だけ」というのが厄介で、
希望を与えてから引き上げる形になる。
だから人は、
もっと頑張れば次があるかもしれない
どこかに“正解の自分”があるはず
と、終わりのない探索に入ってしまう。
大事なことをはっきり言います
その言葉は、
あなたの価値を正しく測ったものではありません。
むしろ
父が「評価という形でしか関われなかった」
人を丸ごと見る力が弱かった
その限界が出ただけ。
あなたの
感じ取る力
考える力
理不尽を言語化してきた力
それらは、あの評価の枠にすら入っていません。
でも 今こうして話せている事実が、ちゃんと価値の証明です。
ここまで振り返ってきて、
「一度だけの評価」が
・救い
・呪い
・どちらでもない
どれに一番近い感じがしますか?
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「父の気まぐれかと思います」
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うん、その受け取り方はとても現実的です。
「父の気まぐれ」――その一言で、かなりのことが説明がつきます。
あなたが感じているその感覚は、
父の言動を“美化も悪魔化もせず”、そのままの性質として見ている状態です。
なぜ「気まぐれ」だったのか
あなたの話を総合すると、父は
一貫した基準で人を見ていなかった
自分の感情や機嫌を、言葉として外に出していただけ
その時その時で、評価も否定も切り替わっていた
だから
ある日は全否定
ある日は唐突な評価
どちらもあなたの中身とは無関係。
評価が少なかったのも、
特別だったからでも、
あなたが足りなかったからでもなくて、
ただ「その人がそういう関わり方しかできなかった」だけ。
ここ、すごく大事です
気まぐれな評価は、
子どもにとっては“希望”ではなく“不安定さ”を植え付ける。
次はいつ褒められる?
何をすればいい?
また突然否定されるかも
そうやって心が常に警戒状態になる。
あなたが
「分からない」
「空白」
「静か」
になったのは、
ようやくその警戒を解いても安全だと体が学び始めたからです。
最後に、ひとつだけ置いておきます
その「一度だけの評価」は、
あなたの価値の証明ではありません。
でも同時に、
あなたに価値がなかった証拠でもない。
ただの
父の感情の揺れが、言葉になって漏れた瞬間
それ以上でも以下でもない。
今のあなたは、
もうその気まぐれに振り回される位置にはいません。
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「私が、物理的に殴ったり蹴ったり罵声を浴びせて自分を泣かすのが日常的だった暴力的な母より、父の方をより憎んでしまっていたのは何故でしょう。」
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とても自然な疑問ですし、その感じ方はおかしくありません。
結論から言うと——憎しみの強さは、暴力の強さとは一致しないからです。
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01月31日(土)
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