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リュカの日記
by リュカ
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面会時間は過ぎたけど、俺はこの家族4人きりで居られる時間ももっともっと味わっておきたくて、しばらく居残り続けてた。
弟が起きて、母親が「あんた(弟)、5分って言ったけど15分くらい寝とったで」と。
俺は、弟が「帰る」と言うまで、家族4人きりで居られる限りは病院に残ろうと思っていたけど、弟が「お兄ちゃん、先帰ってええで」と言うので、俺一人先に帰ってきた。
母親は今日は親父の病室に泊まりだし、弟はしばらく休んでから帰ったんだろうな。
その後どうなったのか、俺は見てないから知らないけど。
帰りにまた「ぶらり横丁」で食べて帰ってきた。
今日は牛丼とうどんのセット、500円を食べて帰った。

今日は先生から親父について説明を受けたのだが、その直前に母親に怒鳴られていてムカついてて、そのムカムカにばかり意識が行ってしまってて、親父の余命を聞かされても全くショックを感じなかった。
こういうところが俺、幼稚なんだろうな、と思う。

メッセの子がよく気にしてくれてるみたいで、今日何度かこの日記に飛んできていた。
俺の親父が深刻な状況になっていて、メッセの子が心配してくれてるんだ。
「(俺の親父の事で)何か進展が無いか」って、何度もこの日記に飛んできてるんだ。
そういう状況を思い浮かべて、何故だか俺は笑ってしまった。
つい吹き出しそうになってしまって、笑い声こそ出さなかったけど、顔がにんまりしてしまっていた。
こんな状況を「おかしい」と思えてしまう俺って、やっぱどっか壊れてる。
もう一人の自分、悪魔が面白がっている、みたいな。

子供の頃から思っていたけど、俺の心の中にはもう一人、別人格の悪魔が住んでいると思う。
厨二っぽいけど、ガチな話で。
絶望的な状況を笑ったり、自分の事を気にかけてくれる人に心の中で特に理由も無く誹謗中傷文句を浮かべたりする悪魔みたいなのが住んでいる。
あの子には一度そういう事を話した事があるんだけど「分かるわ。リュカさんって僕と似てる」と言われた。
俺に限らず、誰にでも当てはまる事なのかな。

「悪童日記」シリーズに出てくる「リュカ」に因んでるだけあって、俺って元々サイコパスっぽかったもんな。
エゴグラムをやっても、何度やっても「異常者」みたいな結果しか出ないし。

今日だって、先生からの説明が午後16時にあるんだってので待ってる時間、あたかも「今日はイベント事が発生するんだ」みたいにどこかドキドキ、ワクワク?してる感覚があったし。
説明を受けている間、親父の心配よりも目先の母親へのムカつきの方が優先されていたし。
やっぱ俺ってどっかネジが飛んでるんだと思う。

俺には親父の家族である資格は無いと思う。

俺には良識的な感覚も宿っているので、自分のそういう面、異常な面は極力人前には出さないように努めているけど。

それでも、テレビなんかを観ていて人の悲劇を家族の前で大声を出して笑ってしまう事がこれまで実は何度かあった。
その度に母親からは「あんたって可哀相やな・・・」と言われてた。
俺は死んだら多分地獄逝き。
こんな性格してる奴が天国になんて逝ける訳が無い。

親父は毎日浴びるように酒を飲んでいたのだそうだ。
仕事の日も、午後17時に仕事が終わって、会社の中で酒を飲み始めたり。
その事について「こんなの、建築業界じゃ当たり前や」とか言っていたらしい。
休みの日なんて、朝9時半に起きて、午後23時半に眠るまで、ずっと酒を飲み通しだったのだと言う。
緊急手術を終えて、呼吸器を付けてプルプルしながらも「焼酎飲みたい・・・」とか言ってたし。
俺は半分冗談で言ってるんだろうな、と受け止めてたけど。
弟や母親はそれに対してドン引きしてるみたいだった。
母親が親父に対して「アル中みたいや」と言った事があり、夫婦喧嘩の殆ど無い家族なのだが、その時親父が「☆☆(母親の名前)、それは言ったらあかん事やで」と珍しくキレてきたのだと言う。
そんな事があっただなんて、親父がそこまで酒に溺れていただなんて、今回の事で初めて知った。
今回癌になったのも酒が原因なんじゃないか、と母親は言ってた。

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12月05日(木)
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