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リュカの日記
by リュカ
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午前10時過ぎになって、またみんなで車に乗って葬儀場の親族控室に戻った。
控室に着いた俺は、風呂場で普段着から礼服に着替えた。
緊張を和らげる薬も左ポケットに忍ばせておいたのだが、使う機会は無かったな。
20日に母と電話で話した時、「暑いし、礼服の上着は持ってこんでええわ」と言われていたのでその通りにしたのだが、みんな礼服の上着を着ていて、祖母に「あんた、何で上着着てないんや?」と言われ、母が「ごめん、私が○○に上着要らんって言うてん。○○もごめんな?」と謝られた。
弟家族もやってきた。
E君は最近、赤ちゃんを主人公にした癒し系の漫画にハマっていたらしく、弟夫婦の息子の●ッ君に会えるのを凄く楽しみにしていたようだ。
●ッ君が控室に寝かされてから、E君は●ッくんの頭や手を触りながら「●ッく〜ん、●ッく〜ん」とあやしてて、俺は実の伯父なのにこんな風に●ッ君をあやす事が出来ない自分を恥ずかしく思った。
叔母の妹であるCさんも●ッ君を何度も抱いて、ゆさゆさしていた。
普通、親戚ならこういう風に赤ちゃんをあやしてあげるのが当然なんだろうな。
俺は彼らよりもずっと●ッ君との血が濃いのに、そんな事が一切出来なくて、情けない思いでいっぱいだった・・・
弟家族が来た時に、弟の奥さんの△△さんが抱いていた甥っ子の手を握り「●ッ君、よう来たなぁ」と声をかけたくらいしか出来てなかった。
本当に駄目な伯父だわ・・・

しばらく控室で時間を潰した後、昼食として一人前のお寿司がそれぞれみんなに出され、会食室みたいなところでそれを食べた。
午後12時半頃にお坊さんがやってきた。
お坊さんは紫の着物に、金ぴかの法衣?を着ていて、めっちゃ派手派手な感じの人だった。
それから読経が行われ。
俺の隣で弟がうつらうつらしていて、△△さんの抱いていた●ッ君が泣きだしてしまって、△△さんは遠慮をしたのか、●ッ君を抱いて一人席を立ってどこかの部屋に行ってしまって、読経の場から去って行った。
お葬式で赤ちゃんが泣く事くらい普通にある事だし、その場に居ても良かったんだけどな、と俺は思ったけど。
生前、祖父に一番可愛がられていたE君は目をこすりながら泣いていて。
読経が終わり、祖父のお棺を開けて、スタッフの人が祭壇に飾られていた花々をハサミで切って次々おぼんに乗せて行き、それを受け取った俺たちは次々と祖父のお棺の中に花束を入れて行った。
祖父のお棺がどんどん花束で埋まって行って。
俺は祖父の遺体の顔に触った。
母が「あんたはそうすると思ったわw」と言い、俺は「おじいちゃん、今まで色々ありがとうな」と。
叔母も「お義父さん、今まで本当にありがとうございました・・・」と涙ぐんでて。
母も目を赤く腫らしていて。
俺は「おかんもおじいちゃんに触ったりや。これが最後やねんからな」と言い、母も無言で祖父の頭をさすってた。
お棺の中で花束に埋もれた祖父の写メもバッチリ撮った。
お棺の中で花束に埋もれた親父の写メもバッチリ撮ってたし。
しかし、この2つの写メを見比べてみると、同じ肺癌でありながらも、父はふっくらと肥えていて、でも祖父はガリガリにやせ細ってて、本当に対照的だったな。
死ぬ間際まで苦しまなかったのも、両者に共通はしてるんだけど。
それから祖父は熱かんのお酒が大好きだったので、スタッフの人が用意してくれたガラスコップに入った熱かんのお酒に、葉っぱをつけて、親族一同その葉っぱで順番に祖父の唇を濡らしてあげた。
それからお棺の蓋を閉め、男性陣でお棺を霊柩車に運び、俺たち親族はマイクロバスに乗り込んだ。
霊柩車がブーーーーーーっとクラクションを鳴らして出発し、その後ろをお坊さんが乗り込んだ弟が運転する車が着いて行き、その更に後ろを俺たちのマイクロバスが追いかけて行き、火葬場に到着。
この火葬場じゃ写メは撮っても良いそうだけど、母に止められたのもあって、俺は撮らなかった。
葬儀場でもお坊さんが読経していた。

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06月26日(日)
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