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リュカの日記
by リュカ
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横になっているだけで、ちゃんとみんなの会話内容は聞こえてる。
誰かが昔のアルバムを持ってきて開いたみたいで、叔母が「○○君(俺の名前)、子供の頃可愛かったなぁ」と言い、弟が「お兄ちゃん子供の頃めっちゃ可愛いやん!」と続けて、母や弟の奥さんの△△さんも「めっちゃ可愛い、めっちゃ可愛い」と言っていて、横になりながらも会話内容が耳に入っている俺はオーバーキル状態になってしまって、あまりの恥ずかしさからその場から消えたい衝動に駆られてガクガクブルブルしてしまった。
どうかもうこれ以上俺の事に触れないでくれ、このまま置物としてそっとしといてくれ、という気持ちでたまらなかった。
心臓もバックンバックン跳ね上がり、そこからは誰が何を話していても神経が敏感になっていてビクビクするようになってしまった。
N君のお見合い話が話題に上がっても「俺なんて一生結婚もしないのに・・・」と自分の事を言われているようでビクビクしたり。
衝動的に自分が暴れ出してしまうんじゃないかと冷や冷やしたので、俺はまた外に行ってタバコを2本吸った。
「さすがにもう2本目のタバコを吸い終わったら、あの場所、あの地獄へ戻らないと不自然に映るだろうな・・・」とか思って、しぶしぶまたリビングに戻って行った。
祖母がお寿司を取りに行くと言いだして、その帰りに祖父の入院していた、かつ俺と弟が生まれた病院に用事があるとかで、俺の異常事態を察知してかそれを聞いて母が「○○(俺の名前)も一緒に行こうや」と誘ってくれた。
なので、俺もリビングから脱出し、祖母の運転する車で祖母と母と俺の3人でお寿司を取りに行ってきた。
帰りに俺たち兄弟が生まれた病院に寄って、祖母が中に入って行って、車の中で母が「あんたがおなかの中に居る時、痛くて痛くて、おばあちゃんに車でこの病院連れてきてもらって、靴をスリッパみたいに履きながらすり足でこの入口のとこ入って行ったん覚えてるわ」と言い、俺は「33年以上前の事やねんな」と言い、母が「あんたも、興味あるやろ?ちょっと(車の)外出て回りうろついてみたら?」と言われたので、俺は車外に出て、病院の名前が完全にシャッターに収まる形でスマホで写メを一枚だけ撮った。
しばらくすると祖母が病院の中から戻ってきて、俺たちはまた柏原の家に戻る事になった。
俺の緊張も少しほぐれた。
みんなでお寿司を食べていて、途中で叔母が「○○君」と呟いて、俺が「ん?」と顔をあげると、「いや、おじいちゃんが○○君の事ジーっと見てたから」と。
続けて、祖父に向かって「お父さん、○○君もこんなに大きくなったんやで」と語りかけていて。
俺は本当にダメダメな孫だけど、祖父にとっては初孫だし、こんな俺でも、痴呆で頭がモヤモヤしていながらも、祖父はまだ俺の事を大事に思ってくれているのかな、とか思い、とてつもなく申し訳ない気持ちになった。
俺が柏原に泊まれるかどうかは祖母の機嫌次第だったのだが、やっぱり俺は泊まらせてもらえないみたいで、午後20時頃に弟と一緒に家に帰らされる事になった。
母が「これ交通費。無駄遣いしたらあかんで」と言って5000円をくれた。
弟家族と一緒に車に乗ったのだが、一人だけアウェイみたいに感じてしまって、俺はやっぱり挙動不審に。
俺の挙動不審に呼応するかのように●ッ君が大声でギャアギャア泣いて、この子はそういうのを察知する能力があるのかな、とかちょっと思った。
叔母は5月1日にアメリカに帰ってしまう。
その叔母が帰るまでにあと一回、みんなで柏原に来よう、と弟が言っていて、弟の奥さんも乗り気だったけど、次回の柏原訪問に俺は誘ってもらえなかった。
まぁ、しょうがないよな。
俺なんて置物でしかないし、そうでなくても弟家族が俺を途中で拾おうと思ったら、かなり遠回りしないといけないし。
帰り道の途中、道路が通行止めされていたらしく、本当なら弟の家と俺の家の分岐点で降ろされるはずが、弟はかなり遠回りして家に帰る事になり、結局俺の家の近所まで送ってもらえる事になった。

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04月16日(土)
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