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リュカの日記
by リュカ
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他にも、ビートルズも流れてたな。
親父が死んで日をまたいで23日になり、葬儀場で打ち合わせをしてる時、「BGMはどうされますか?」と言われ、母親が「ビートルズとかカーペンターズにしてください」と言い、続けて「お父さん、『自分はビートルズと同じ時代を生きてきたんや』って言っててビートルズ大好きやった」と言っていた。
カーペンターズも好きらしい。
なので、両方流れてた。
俺は親父に触り、「今までごめんな・・・」と謝った。
それから、横たえられている親父の写メを撮っておいた。
祭壇の写メも撮った。
子供の頃、よく仕事に出かけて行く親父に「握手とチュー」ってやっていたから、親父のほっぺにキスをしようと思ったけど、恥ずかしくて辞めておいた。
しばらくして、「○○(俺の名前)」と呼ばれ、振り返ると母方の義理の祖母と祖父が居た。
さっき「親族が2名来られてます」と言っていたのは、祖父母たちの事だったのか。
多分、控室の方に行ってたんだな、と思う。
祖母が俺に「○○、寂しいなるな。悲しいな・・・」みたいに言ってきて、俺は涙が止まらなくなってしまった。
祖母は「お父さんも死んでしまったし、○○もそろそろ自立せなあかん。いつまでも生活保護やったらあかんやろ?」と言ってきたので、俺は「もしも親父の遺産が入ってきて、生活保護を打ち切られるようなら働き出すと思う」と言い、祖母は「遺産は無い。うちらのとこにも借金してるくらいやし」とキッパリ言った。
続けて「あんたも、そんなお父さんの遺産とか期待しとったらあかんで」と言ってきた。
どうも、俺が親父の遺産で遊び暮らそうと企んでいる、と勘違いしているようだ。
面倒臭かったので祖母の勘違いを訂正する事もなく「そうやな」みたいに流しておいた。
祖母たちが来たので「俺一人の時に、やっぱり親父にキスしとけばよかった・・・」と後悔した。
しばらくしてから、城崎の伯母(親父の姉)が来て「○○君。今までようお父さんに付いててくれたな・・・」と言ってきたので、俺はまたまた涙が止まらなくなってしまった。
しかし、ハンカチを忘れてしまったので、涙も拭けない。
仕方がないので、スーツの袖で涙を拭った。
それから親戚たちが続々とやってきた。
次に葬儀の説明をされたのかな。
もう、よく覚えてないけど・・・
母親が来て「○○、何であんた袖のとこそんなに汚れてるん?」と言ってきたので「さっき泣いて、ハンカチ忘れてしまったから袖で涙拭って。(乾燥してるし)額から粉吹いてるから、それが付いたんやと思う」と返した。
母親がハンカチを貸してくれた。
午後17時半になり、お通夜が始まる。
俺は数珠を持っていなかったので、祖父のを借りた。
俺は親父に触り「育ててくれてありがとう。今までほんまに悪かった・・・」とまたまた謝る。
俺の手を引いて、城崎の伯母が「うんうん」みたいに泣きながらうなずいていた。
伯母自身は親父に対して「□□ちゃん(親父の名前)、姉として何もしてあげられなくてごめんね」と泣きながら言っていて、それを聞いて俺もまたもらい泣きしそうになった。
それから控室に行く事になった。
あの子からメールが着ていた。
葬儀場に行く前に、この日記で書いた親父関連の記事をコピーして、パソコンの方からあの子のスマホに送っていたのだ。
かなりの長文メールだった。
その後、俺のスマホの方からあの子のスマホに「今日未明に△×(あの子の名前)にパソコンの方から、俺の日記に書いた内容送らせてもらったんだけど、届いたかな?
そんな感じで、親父は死んでしまいました・・・
まあ、しょうがないよね・・・
俺が一番号泣してたと思います。
今までの、親父のお見舞いに行ってきた日々がフラッシュバックして、しゃくりあげて『親父・・・、親父・・・、あああああ』みたいに。
△×も、今まで色々祈ってくれてありがとうね。
親父もあまり苦しむことなく逝けたのが、せめてもの救いです・・・」と。
それに対してあの子から返事が着ていた。
「リュカさん...

ちゃんとしたことが言えなくて、返事が遅くなってごめんね。
悲しくて...無念で...


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02月24日(月)
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