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リュカの日記
by リュカ
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一通り説明が終わった後で、親父も部屋に呼ばれて改めて先生から親父に説明がなされた。
俺らに対して話した事と、ほぼ同じような事を話してた。
ただ、余命に関する事は先生は伏せてて、親父も先生には尋ねなかった。
親父の口元が動いて、余命を聞きたそうにしていたのは見て取れたけど。
俺は割と冷静だ。
部屋を出た親父をトイレまで、またトイレを出た親父を病室までエスコートした。
今回は嫌悪感も出ずに親父に触れた。

親父は塩分が足りなくなっているとかで、点滴をする事になったそうだ。
あと、ステロイドと胃薬を飲む事になったとか。
母親は今日は病院に泊まると言っている。
俺は帰るけど。

先生から話を聞く前、母親が弟にメールを打とうとしていたので、俺が「連打せんように心掛けたら」と言い、母親が「そうやった。いや、ちょっと黙って!」と怒鳴ってきたのに少しムカついた。
母親も母親でテンパってるんだろうけど。

母親は「トイレに行く」と部屋を出て行ったきり戻らない。
その間に看護士の女の人がやって来て、「血糖値測る検査しますね。ちょっと指チクっとすると思いますが。血を出して測ります」と言い、親父の人差し指に何かをパチンとやっていた。
痛そう。
毎回これやるのか。
きついよな。

現在午後21時47分。
病院から帰ってきた。
病室を出ると、弟が来ていて母親と話し込んでいた。
大体の事情は聞いたらしい。
いつもヘラヘラしている弟なのだが、いつになく真剣な顔をしていた。
タバコを吸いに外に出たら、またまた弟と遭遇。
そこで「親父余命半年以上、1年未満っての聞いた?」と言い、弟は「聞いた」と。
俺は「俺、全然実感ないわ。半年とか1年とか、俺だって半年後や1年後には死んでるかもしれへんしな」と。
続けて「俺、おかんも心配やねん。この前母方のごっつ長い家系図書いて俺に見せてきたし、あの世の話になって俺が『自殺したら地獄逝きらしいで』って言ったら『何でそんな怖い事言うん?』って反応見せたし、俺が『親父の還暦なんもしてやれへんかったな。おかんの還暦の時は何かするわ』って言ったら『私、還暦まで生きてへんかもしれへん』とか言い出すし。後追い自殺考えてる可能性もあるんちゃうかな、って」と。
弟は「それお兄ちゃんの考えすぎちゃうか?w」と。
病室に戻る。
そこに親父の知り合い(友達?)が2人来て、色々と話してた。
親父の知り合いが「お兄さん(俺の事)、お父さんによく似てはる。弟さんは全然違うけどw」と言ってきた。
俺が「太ってるからですか?」と聞くと、「いやいや、そういう事じゃなく」と。
続けて「御兄弟は仲がよろしいん?」と聞いてきたので、俺は「殆ど関わり持ってません」と返し、弟が「でも、昔よりかは仲良くなれたよな?」と言ってきて、俺は「昔は(弟の事)いじめまくっとったからな。悪かった」と謝った。
その後、親父の知り合いが「御兄弟どっちか、お父さんの仕事継ぎはるんで?」と聞いてきて、弟が「残念ながら、僕らどっちとも全然関係ない世界に居るんです」と。
それからしばらく話して、その2人は帰って行った。
帰った後、母親が「○○、『お父さんに似てる』って言われてたな」と。
俺は「俺が今太ってなくて、それで禿げかけてもなかったら、どうやったかな?」と。
すると、母親は「そしたら『可愛い』んちゃう?あんためっちゃ可愛い顔しとったやん」と。
続けて「□□さん(親父の名前)、○○小さい頃ってめっちゃ可愛かったやんな?○○のバギー押してて、すれ違う子、すれ違う子、どの子見ても○○が一番可愛かった。『勝った』『勝った』『また勝った』って感じやったわ」と。
俺は「親馬鹿やで」と。
母親は「そうやな」と。
親父の友達2人も帰り、部屋には俺と親父と母親と弟と。
親父は寝ていて、母親は弟にも例の家系図を見せていて、俺は一人座ってテレビを観ていて。
弟の奥さんが居ない、本当の家族4人きり。
この家族4人きりで過ごせる時間も、あとどれくらいあるだろう、とか考えた。
途中で弟は長椅子に横になって「ちょっと、5分だけ休ませて。疲れてる」と言い、眠ってしまった。

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12月05日(木)
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