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リュカの日記
by リュカ
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それでも、A君は決意を変えず、服を脱いで線路に寝そべる。
東京では、ちょうどその時雨が降っていたそうだ。
その頃のメッセの子とB君。
B君はA君の居場所を漠然と感じる事が出来たらしいのだが、それでも道を間違えまくる。「あっちでもない、こっちでもない」みたいな感じで、何度も道を間違えてしまった、との事。
メッセの子とB君がA君を見つける10分くらい前から、B君は「ヤバイヤバイヤバイ・・・・」とパニック状態になっていたらしい。
A君を見つける5分前くらいには、もう既にB君も泣き出していて「もう間に合わない・・・・」みたいになってたらしい。
メッセの子によると、既にその頃のB君は泣きながら諦めているような感じだったとか。
そして、2人は全裸で線路に寝そべっているA君を発見。
メッセの子は「A君!」と叫んで、ダッシュでA君に駆け寄っていく。
メッセの子は、この時A君に手を伸ばした時、A君が自分の方に手を伸ばしてその手を掴んでくれたのが本当に良かった、と言っていた。
A君は既に放心状態というか、腰が立たなくなっていて、自力で起き上がる事も出来なくなっていたとか。
メッセの子がA君を起こしたその1分後くらいに、カンカンカンと踏み切りが鳴り出し、電車が通過。
本当にギリギリだったそうだ。
1分後には確実にA君はミンチになっていたらしい。
あまりの事にメッセの子は失禁したとか。
そして、B君とメッセの子でその場で泣きじゃくってしまった、との事。
A君は「何でM君(メッセの子の名前)が泣いてるの?俺は平気だったのに」と言ったそうだ。
何で全裸になっていたのか。
これもA君本人が語った事ではなく、B君がA君の心から読み取った話なのだが、A君は生まれたままの姿になる事で、完全にこれから死ぬという決意を固めようとしていた、との事。
何もかもが本当にギリギリ。
B君が「早く!早く!早く!」と言うので、メッセの子はA君を見つけるまでにいくつも信号を無視していたとか。
もしも事故にあっていたり、または信号が無視出来ないくらい車に交通を妨げられたり、またはパトカーに見つかっていたら。
もしもB君が到着するまでにバイクのエンジンをかけていなかったら。
もしもA君が飛び降り自殺をためらわなかったら。
もしも電車が一度A君の目の前を通過しなかったら。(通過した事により、次に電車が来るまでに最大限の時間が取れた)
こういった色々な偶然に助けられ、本当にギリギリでA君を助け出す事が出来たらしい。
こんな雨の中で、冷たい線路の上に全裸になって電車を待っている時のA君の心境を考えると恐ろしくてたまらない、とメッセの子は言っていた。
昨日メッセの子から聴かされた話はこんな感じだ。
現在午後12時15分。
02月26日(木)
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