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リュカの日記
by リュカ
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平日は学校の図書館が午後18時半まで解放されているので、俺は普段、今日みたいな早い時間に家に帰る事はまずありえない。
更に、こんなに早い時間に親父が帰ってくるなんて事は、更に更にありえない事。
今日がゼミの総仕上げみたいな感じで、その事について何にも心を乱されず、日記に吐き出し切りたかったのに、今日に限ってこんな時間に親父が帰宅。
うん、お約束だね。
ハンター×ハンターという漫画で、キルアが「ターゲットを狙ってて、暗殺を決行しようとした時に限って、普段のターゲットなら滅多に行わないような行動を取ったり、滅多に起こらないような事が起こるって事がよくあるものなんだ。『滅多に無いはずの事がよく起こる』なんて言葉にしたら矛盾しているかもしれないが、そういう時に限ってそうなる事が本当に多いんだ」と言っていた。
俺の場合もまさにそれ。
こんな時に限って、普段ならありえない親父の帰宅。
こんな日に、こんな時に親父なんかに乱されたくない。
なので、俺はドア越しに親父に向かって感情を殺して「自重してや。頼むから自重してや」と懇願してみた。
しかし、それを耳にした親父は真っ先に洗面所に向かって行って「ガラガラガラ、ヴォエア〜!ガラガラガラ、ヴォエア〜!!」とこれみよがしにうがいを始める。
俺の心は嫌悪感に満たされた。
普段、親父は絶対にうがいなんて行わない。
なのに、こんな時に限って親父のうがい。
俺が「頼むから自重してや」と、あえて怒気を殺して懇願したにも関わらず。むしろ、俺が懇願したからこそ親父はこのような行動に出たのか。
奴は典型的なモラルハラスメント野郎だもんな。
俺が嫌がれば嫌がるほど、俺が嫌がる行為をエスカレートさせていき、それでいて俺が怒れば「何を怒っているのか分からない」とすっとぼけ、逆ギレかまして、果ては被害者面をして俺を責めるのが俺の親父だ。
こんなクズは死ねばいい。
しかし、今回俺はなおも声を殺して、洗面所の親父に向かって懇願してみた。
「頼むから自重してくれ。俺を憎しみに満たさせんといてくれ。ほんま頼むから」と。
しかし、うがいを終えた親父は、今度は必要最大限の力を使ってリビングのドアをバターン!!!!と閉める。
こんな日に怒りたくない。こんな日にブチギレたくない。こんな日に憎しみに包まれたくない。
まじで我慢しろ俺・・・・感情殺せ・・・・
既に嫌悪感に捉われまくって、ほぼ台無し状態だけど・・・・
運命+親父の悪意で、全てが台無しになってしまう・・・
まじで今日だけは耐えろ俺・・・感情を殺せ・・・・

感慨が沸かなかったなら感慨が沸かなかったで、せめてそのままの自分を保ちたかった。
なのに親父に妨害されて、そのままさえも保てずに、嫌悪感に満たされて・・・
さっきまでの合評会に参加していた実感や、その記憶めいたものも、それによって一気に薄れて。
頼むから死んでくれ。頼むから頼むから頼むから頼むから頼むから頼むから。
ずっと昔に死んでくれていたならば、ここまで苦しめられる事も無かったのにな。

02月06日(水)
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