ID:11544
抱茎亭日乗
by エムサク
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■中島義道著『悪について』,Nさん月命日の集い,迷走,恋話,クレームの行方

 中島義道『悪について』読了。
真面目な哲学本で、あまり面白くはなかったのだけれど、気に入った箇所が1つ。

第4章「この世の掟との闘争」には、宮崎学さんを思わせる記述がある。
それは中島義道ではなく、カントの言葉だが。

以下引用。

ところで、さまざまな不愉快と絶望的な苦悩が、人生の味わいを完全に奪い去っても、この不幸な人が、心を強く保ち、臆病にもならず意気消沈もせずに彼の不運に憤然と立ち向かい、死を望みながらも生命を保持しようとするならば、またそれが、生を愛するゆえではなく、傾向性や恐怖によるものでもなく、義務からであるとすれば、彼の格律(=主観的な規則、信条)は道徳的な内実を持つのである。(『基礎づけ』)

引用終わり。

ほう!宮崎さんて、道徳的な人だったのか。
ご本人に言ったら「なんじゃそりゃ」と言われそうな気もするが。

前から宮崎さんと中島義道は似ているところがあると思っていた。
宮崎さんも『法と掟と』という本を書いている。

強きをくじき弱きを助ける。弱者に優しい。
でも「良識派の優しいいい人」は大嫌い。
世の中は絶対に良くならない、という虚無と諦観。
でも、自分は一人になってもやり続ける、という強さ。
そして、二人の常である「闘争状態」がとてつもなく面白い。
やっぱり似てる。

 大学ゼミの先輩Nさんの月命日企画第2弾。
横浜市青葉台のAさん邸に集合。私はかなり遅れて到着。

ママさんたちは手作り料理持参。
私はゼミの先輩のワインショップ『プティットメゾン』でCH ルネッサンス赤2003を購入、Aさん邸に届けてもらった。

このワインはラベルが可笑しい。
棺桶の中から男性が蓋を押し上げているイラストで「ルネッサンス」。
月命日にふさわしいワインである。
(こちらで購入できます)

Aさん邸にはNさんの結婚式の美しい写真があり、学生時代のテレビ番組ヴィデオなど見ながら楽しいおしゃべり。
Kさんと恋話。他いろいろ。

 次の予定があって、一人で都心へ向う。ここから迷走が始まる。
どうやら短時間でいろいろ飲んだのがきいたようで、乗り過ごし、戻ろうとして乗換駅を間違えたり、逆方向に乗ってしまい引き返したり、予定の場所への到着がかなり遅れる、大失敗の巻。
しかも酔っ払い。酷いね。

 友人と恋話メール。

「いやー、ここ数日苦しかった!
(略)
私は彼にどうして欲しい?私はどうしたい?
どうするべきか?どうしてはいけないか?
悩んだ悩んだ。

でも、会ったら何も言えませんでした。
彼も必死なんです。

私も自分自身を、彼をもっとよく見て、考えることにしました。
愛は惜しみなく与えつつ。」

> 楽しみも苦労も全て一緒にわかちあいたいよねえ。
> 私も彼の生活の一部にしてほしいと思うけど、どうもうまくいかないわ。

「そうかあ。ほんとに同じだね。」

> もっとわりきっていられたらいいのだけど。

「割り切っちゃったら詰まらないよね。
それで本心から楽しいならいいけどさ。」

(私が『直言』パーティーの時に知り合った、離婚カウンセラー岡野あつこ氏について)
> 知ってるよ〜
> 実は、離婚のとき相談にも行きました。
> すごいパワーの人で、この人なら強く生きていけるんだろうなあと
> 自分まで強くなれそうな気持ちにさせる人でした。
> イベントにも参加したことあるけど・・・その話は会ったときにでもネ!

「そうですか。確かにものすごく積極的な人でした。」

友人にはいつも助けられる。大切な仲間。

 恋人とも話すが、酔っ払いで申し訳ない。

 5月15日に文書でクレーマークレーマーした店が無反応だったので、頭に来てもう一度かなり強い調子で文書を送った。

お詫びのメールが届く。

> 今後は、接客の基本を見直し、たとえ業務上の会話であっても、常にお客様への気配りを忘れないよう、担当セクションの責任者に伝え、再度スタッフ全員に徹底致しました。
>

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06月10日(土)
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