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抱茎亭日乗
by エムサク
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■札幌ドーム,『あびよん』,ロフトプラスワン『近代の奈落』を語る!差別の歴史と現代社会

 札幌後楽園ホテル2階のレストラン『パティオ』にて朝食ビュッフェ。

 9時にチェックアウトに降りると、O君とSさんとYさんが既に待っていてくれて、焦る。
Yさんは私のお薦めの飲み屋を「あそこ、いいよね」と言ってくれる。嬉しい。

Sさんが通勤に利用している黒塗りハイヤーで『札幌ドーム』。
昨日に引き続き、すごいVIP待遇で不思議だ。
車中Sさんと日本ハムファイターズが札幌に来た、それぞれの経緯や札幌の街解説など伺う。

札幌ドームではSさんとFさんが私一人のためのドームツアー。
「日本で一番良いドームだと思う」とSさんは言っていたが、私もそう思った。

色使いもシックだし、札幌の街が見渡せる、ドームの屋根から突き出した展望台とか、天井へ伸びる空中エスカレータとか、敷地内に点在するアート作品とか、カッコイイ。
トイレの位置と数に、ちょっと難があるらしいが東京ドームに比べて遥かにきれいで快適、臭くない。
「使われてない、ってことだよ」という話でもあったが。

こうしてスタンドやグランドや控室など見て回っていると、視察か仕事の打合せに来ているような感じがする。
会社を離れてもう5年も経つのに辞めた感じがしない。これも不思議だ。

ドームツアーを終えて、応接室に戻る。
私と同じ大学出身で、元の会社の後輩の友人でもあるYさんを、Sさんが紹介してくれる。
Yさんはアメリカに行くため間もなく退社するとか。
「渋谷マークシティ、札幌ドームに関わって、開発や建築に興味があるならこれからはアメリカより中国の方がいいのでは?」
と私が言ったら
「中国は北京オリンピックが終わったら元気がなくなりますから」
とYさん。
そうかなあ。東京オリンピックの後、日本は元気なくなったか?
ソウルオリンピック後韓国は失速したか?
時間があればもっといろいろ話してみたい、面白そうな人だった。

 そして新千歳空港往きのバスが出ている福住バスターミナルまでハイヤーで送って頂く。

本当に、何年も前に会社を辞めて、何をしてるのやらよくわからない人間が、たいした土産も持たずに現れたのに、こんなにしてもらっていいのだろうか、というぐらい破格の扱い。
面白かった、楽しかった、美味しかった。
札幌後楽園ホテル、札幌ドームのお世話になった皆様、誠にありがとうございました。

 空港のレストラン『あびよん』で蕎麦+寿司セットのお昼。
一番奥の洗い場に近い席で、ガチャガチャと洗浄機の音を聞きながら。
これは失敗だった。

 こうして夕張・札幌の旅は終わった。と思ったら羽田に着いて飛行機を降りようとしたところで2階席から降りてきたKさんに会う。
「あら、同じ飛行機だったんですね」
奥様にご挨拶。昨日の『炭おやじ』と今朝の『札幌ドーム』の報告、お礼を言う。

 池袋の我が家。夢の日々が終わって、やらなければいけないこと山積み。
会社の決算、日記、ゆうばり映画祭レポート、仕事、病院、そしてデート。これが一番大事。

しかし、まずは『ロフトプラスワン』に行く。宮崎学さんがホストのイベント。
本日のテーマは「『近代の奈落』を語る!差別の歴史と現代社会」で、ゲストは姜尚中氏、『からゆきさん おキクの生涯』の著者大場昇氏、進行役は永江朗氏というかなり豪華でご機嫌な企画。

姜尚中さんのソフトな声は旅の疲れを癒してくれる。素敵。
からゆきさんについては宮崎さんに調べるように言われていて、大場昇さんの話は非常に興味深く聞いた。

「僕は今日は差別する側代表ってことで」と言ってのける永江朗さんは面白いし。
感心したのは2ちゃんねるについて。

「差別的言葉が飛び交うのに一つだけ出てこない言葉がある。それは貧乏人っていう言葉なんです。実は2ちゃんねらーっていうのは大半が年収300万円以下の貧乏人で構成されていて、貧乏人こそが最も過激な差別者であるというパラドクスがありますね。」と永江さん。

ほーう、そういう事か。実はロフトプラスワンに向かう道すがら考えていた。

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02月28日(火)
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