ID:11544
抱茎亭日乗
by エムサク
[312798hit]
■Y君,『北京』,『GAUCHO』,『助六』,『MOO』
温泉ガイドブックのお仕事最終日。編集部は明日が仕事納め。
大変そうなので「私、来られますよ」と言ってみたが、必要ないらしい。
私の評判が悪かったわけではない。
派遣会社の担当者に「残業も休日出勤もしてくれて、非常に評価が高かった」と言われた。
うーん、実に気持ちいい。8日間遅刻もせず、化けの皮も剥がれることなく。
このぐらいが限度かもしれないが。わははは。
担当者は「この前と髪の色が違ってますね。これからもそんな感じで?」
「はい」
「髪の色を気にする会社はご紹介しないほうがいいですか?」
「そうですね」
ライターズスクールで一緒だったY君から電話。
何年も電話などもらったことがなかった。
「おおーY君。どうしたの?」
「いや、メリークリスマスです」
「メリークリスマス。あれ?もしかして、間違い電話?」
「う、ちが、違います」
「あ、そう。ごめんね、珍しいからさ」
「今何してんですか?」
「仕事」
「校正の?」
「そう」
「あの、仕事紹介して下さい。それが本題」
「なんだ、そうなの」
経験や希望を聞く。
「なんか、面接みたいですね」
「当たり前じゃん。やたらな人紹介できないよ」
今後の展開を少し話す。自分の仕事さえどうなるかわからないのに。
お昼は一人打ち上げ、芝パークホテルの『中國料理 北京』で回鍋肉のランチセット2,425円(税・サ込)。
ザーサイと焼売、野菜スープがついて、回鍋肉はボリュームたっぷり。
ご飯は小さなお椀で、おかわりをしてしまったらお腹がパンパン。ぐるじい。
近くの席で煙草を吸う人が何人かいて、閉口。
会計時に「禁煙じゃなかったんですね」とクレーム。
「仰って頂ければ、席を空調の近くにします」と言われる。失敗した。
21:20までお仕事。良い現場だった。皆さんにご挨拶して帰る。
大塚駅から帰る途中、最近オープンした全面ガラス張りの『Dutch Oven & Outdoor Cooking GAUCHO』を通りがかったら、店内に『なすび』常連のHさんを発見。
ドアを開けて声をかけると招き入れられる。
床が砂で驚く。海の家みたいだ。
内装は北欧っぽくもあり、リゾート風でもあり、全てスタッフの手作りとか。
窓など隙間が空いてるし。
アウトドア・クッキングって、あまり美味しそうではない素人っぽいイメージだが、チリコンカーンも野菜も美味しかった。
Hさんはよく来ているらしい。お店の人に私を紹介してくれる。
私もこの店はオープンしてからずっと気になっていたので入れて嬉しい。
『なすび』の話。大塚の街について。Hさんの仕事の話。日記の話。彼氏自慢。
「幸せにする、って言われたんですけど、何してくれるんですかねえ?Hさんは女性に言ったことあります?なんて答えればいいんしょう?」
「ありがとう、って言えばいいじゃない。何してくれるかなんて、聞かないの!」
「はあい。ムフフフ」
閉店時間になり店を出て「では」と言ったら「もう1軒行こう」とHさん。
近くの『助六』という古い小さな居酒屋。
ハイボールだったか「これがホントの」みたいな飲み物を頂く。
ソーダ瓶とケースは昭和レトロな感じだった。ような気がする。
お仕事で忙しいのでは、と思ったがHさんは「せっかく会ったんだから、今日は全部連れてく!」
面白いので行く。大塚の街と人を解説してもらいながら。
ここも『串駒』に行く間にあって気になっていたバー『moo』。
Hさんの愛する大塚の店を紹介してもらって、愛大塚心を聞く。
そして、激論になる。
「大塚の街を変えたい。祭りをやりたい」
「阿波踊りとかやってますよね」
「そういう持って来たものではなく。もっとすごいことやりたい」
「なるほど」
「今の大塚は風俗店とか、環境が悪過ぎる」
「でも昔から大塚はそういう街でしょう?」
「娘を歩かせられない」
「そうですか?そんなに危険だとは思わないけど」
「住んでもいないくせに言うな」
「住んでます」
「俺は大塚に骨をうずめる。お前はずっと住まないだろう」
[5]続きを読む
12月27日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る