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抱茎亭日乗
by エムサク
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■大掃除,新座
午前中に起きて窓拭き、家具磨き。大掃除終了。完璧かも。気持いい。
これは恋愛効果だ。彼が家に来る予定はなくても、小奇麗にしていたい女心。
夕方、新座へ。
「何よ、支度してもらおうと思ってたのに」と母。
「何時に来いと言われてない」
「言われなくたって常識でしょう。普通」
「常識の無い女なの。普通じゃない人間なの」って新年早々なんちゅう会話だ。
携帯電話の使い方が未だにわからない母に親身の指導。
T叔父に「猿以下の学習能力だな」と言われて母爆笑。
何が可笑しいのかさっぱりわからない。
T叔父は15時に来て飲んでるらしく、もう真っ赤。
T叔父の息子で私と同い年の従兄弟Tの見合いの話、年賀状について、他いろんな話。
母がT叔父の妻の悪口を言うので「もういいよ」と私、「黙って聞け!」と母。
「お母さんは自分は常に正しいと思ってる」と私。
「そんなこと思ってないわよ」
「思ってるよ。『あのバカ!』『あいつ大嫌い!』『私は間違ってない!』ばっかりじゃん」
「あんたこそ」
「いや、自分が一番正しいと思ってるよ。そういうところ女房に似てるよ」とT叔父。
「何よ!あの人と同じにしないで頂戴。あんたはさっきから気に障ることを言うわね。
冗談じゃない、帰ってもらうわ」
出た。宴の支配者、母の裁き。T叔父はへらへら笑って飲んでいる。
昨年親子の縁を切るとか切らないとか騒いで母が謝ったのに、またしても「あんた新座は嫌だと言ったじゃない」と言い始める。
「言ってないよ!」「言った!」「言ってない!」
ああもう、こんなで一緒に暮らせる訳ないじゃないか。
私が新座に戻ったら母は「出てけ!」と言うに決まっている。
子供の頃は「嫌な方が出て行け!」と言い返していた。
父の方が嫌いだったが、母も大嫌いだった。離れて暮らして初めて優しい気持になれた。
一緒に暮らさない方がいいのは母もわかっているのに、何故私を責めるのだろうか。
01月03日(土)
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