ID:11544
抱茎亭日乗
by エムサク
[326861hit]

■『Sun Set Kiss』,愛の震度4,『ミリバール』
 8月まで豊洲の会社で同僚アルバイトだったKさんが、今日からまた同僚になった。
彼女は昨日念願の免許を取得したとのことで、お祝いにお昼をご馳走する。
『Sun Set Kiss』でパスタ。やっぱり強烈ニンニク。

 好きな人から音沙汰がないので、勝負に出る。仕事の合間にメール。

「私が『大好きで仲良くなって、楽しければいいじゃない』と言ったら
君は『そんなの軽すぎる』って言ったけど、私の愛は強くて大きいの。
あなたは完全に自由よ。やりたいことといい男道に励んでね。大好きです。」

すぐに返信が来た。怖くて、数分置いてから読む。

> お気持ちはわかりました。でも、今まで通りでいてください。ごめんなさい。

これ、彼からもらった初メール。眩暈。目の前真っ暗ってこういうのを言うのか。
座ったまま腰が抜けるような感覚。「このまま仕事なんかしてられるか」と胸が痛くなる。

ビルが揺れ出す。結構大きい地震だった。
私の心の衝撃より遥かに弱いが、お断りメール直後の震度4とはあまりのタイミングの良さ。
笑っちゃうほど悲しい。

「了解です。ショックで大地を揺らしてしまったわ。感じた?愛の動揺。応援する気持は変わらないから、大きくはばたいて下さい」とメール。

NANIOさんに電話。
「飲もうよ」
「いやあ、金ねえし、体調悪いし最悪。どうした?」
「玉砕よ!」
「俺だって玉砕だよ。とても出かけられる状態じゃない」
「そうか。さっき地震あったでしょ。あれ、私が揺らしたの」
「なんだそりゃ」
「ラブラブメールを送ったら、お断りメールが来て、ガーン!でグラグラグラ…」
「はえーんだよ!もっとあっためろよ」
「だってそれこそ明日死んじゃうかもしれないのに、グズグズしてられないよ」
「俺なんかなあ、2年かけて(どうでこうで)」
と、NANIOさんは人の失恋話を聞いて「元気になった」だと。

ゼミ仲間Fちゃんに電話。
「えー?随分早いねえ。怖がられたんじゃないの?今日ワイドショーで秋元奈緒美が15歳年下と結婚ってやってたけど、年下は相手にぶつかって来させるようにしないと。」

早いよなあ。一昨日Fちゃんに「気になる人と仲良くなれたの」って言ったばっかりだ。
Fちゃんは「駆けつけたい」と言ってくれたが、予定があって無理。

 一人で『ミリバール』。芋煮会のチラシを見つけたので見せてもらうと、「10月12日」。
「ひどーい!声かけてくれないなんて酷い酷い酷い。清野さん、また地震が起きて、電子レンジが落ちてくるよ。」
「いや、オゴウチ(とは清野さんは呼ばないけど)が『言っときます』って言ってたから」
オゴウチ君に電話、「ゴメンゴメン、忘れてました」
「なにー?!許さん!今夜もう一回地震が起きてレコードが降ってくるから気をつけて寝なさいよ」。

 ワインをボトルで頼んで、いろんな人に電話をかけて呼び出すも、断られる。
どうせまた地方出張で無理だろうと思いつつ、大学の同級生I君に電話。
もう22:30を過ぎているけど、成城学園にいるけど、汚い格好だけど、来てくれると言う。
有難い。

I君は左腕の骨を折って包帯で吊って現れた。転んだらしい。

今付き合っているロシア人女性と間もなく一緒に暮らすというI君。幸せでいいわね、フン。
プリクラ写真を見ると、とってもきれいな人だ。むかつく。

I君はもともとあまり飲めないし怪我しているのに「もう一本飲もう」と言う。
結局半分以上残してしまう。ケチな私は「勿体無いなあ。ここは奢るから家まで送ってね」と言って『ミリバール』を出る。

お店でも「俺明日7時に鶴見なんだ。一緒に泊まろうよ」とずーっと言ってたI君だが
路上で腕を引っ張られ、かつてない勢いで迫られる。怪我してるのにものすごい力。
「泊まらない」「無理強いはしない」「してるじゃん」「『従兄弟みたい』な存在だって、泊まったっていいじゃないか」

タクシーに乗る。
「I君をセクシーだと思う女性はいるだろうけど、私はエロスを感じない。だからイヤ」
って酷い事言ってるか?


[5]続きを読む

10月15日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る