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抱茎亭日乗
by エムサク
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■auショップ,『月の雫』,母娘縁切り
生まれて初めての長髪でシャンプーに悪戦苦闘。ロングは面倒くさい。
カットした自毛とエクステンションの抜け毛で部屋もバスルームも毛だらけ。
17:00に母と待ち合わせ。auショップで携帯電話を買うのにT叔父も呼んだと言うので
「待ち合わせをずらせばよかったのに」と言うと「いいのよ暇なんだから」。
その暇なT叔父がなかなか来ない。母が怒る。足が痛い、膝が痛いとブーブー。
私は珍しく遅刻しなくて良かった。
T叔父が登場、「5時でしょ」っておじさん、腕時計が止まってるよ。
母は私の髪型を見て「素敵ね」。T叔父は「恥ずかしいから一緒に歩きたくない」。
3人でauショップ。母が新しい携帯電話を買って、それに伴って私の方もいろいろ手続。
1時間以上かかる。
一緒に住んでいない場合家族割引には戸籍謄本が必要で、また来なくてはいけない。
母は私以上に機械オンチで取り説も読めない。携帯電話も殆ど使いこなせないと思われる。
『豆冨料理 月の雫 東池袋店』に入って早速使い方を教えてあげようと思ったら「いやよ、もう疲れた」。
ふん、じゃあT叔父と私の番号だけ登録してやるか、と思ったら通じない。
待ち合わせ時でかかり難くなっているらしい。大分時間が経ってから着信したり。
「どうして?だめじゃない。あんたがわからないのを私がわかる訳ない」と母。
母が世話したT叔父の息子で私の従兄弟の縁談話。母の兄弟の話。
「あの子は冷たい、言葉にうるおいがない」「あの兄は『身内じゃない』と言った」
「あの人は見舞いに来なかった」「縁を切る」とぶーたれている。
私は母の話がどこまで本当かわからないので「ああそう」「あっちにも言い分はあるんでしょ」「お母さんのことが嫌いなんだよ」等と聞いていた。
「私が『新座に帰らない』と言ったってみんなに言うのはやめてよ。『帰らせて下さい』って言ったのは私で『帰ってこなくていい』って言ったのはお母さんだよ」と言ったら
「言ってない」「覚えていない」「その時はその方がいいと思ったから。その気持がわからないなら縁を切る」と母。
「私もそれで良かったと思っているけど、気持はわからない」
「じゃあ縁を切る」
「ああそう。また『言ってない』とか言わないでよ。あんたが『縁を切る』って言ったんだからね」
「ああ切るよ。家賃も出さないから」
「携帯貸して」
「何よ?」
「登録削除する」
「消したって番号知ってるから意味ないじゃない。馬鹿ね、あんた」
「ご馳走様。帰る」
「あんた随分感情的ね」
「そうよ。私は非常にエモーショナルな人間なの」
と言って一人で店を出る。泣きながら帰る。
子供の頃に母に「お父さんと一緒に家を出て行け」と言われて、私はすっかり出て行く気持になって父親に「ねえねえ、いつ出てくの?」と何日も言っていたら母が謝ったことがある。
小学校の終りから断絶したまま父親は死んだ。
だからもしかするとこれが本当に母娘の縁切りになるかもしれない。
〜*〜携帯番号はこれまでと変わりませんがアドレスが変わりました。
必要な方はご連絡下さい。新しい携帯アドレスをお送りいたします。〜*〜
09月05日(金)
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