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抱茎亭日乗
by エムサク
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■お犬様,coccolo, 中島義道著『私の嫌いな10の人々』,金子國義展『アダムの種』,Wendy's,映画『ジョージ・マイケル〜素顔の告白〜』
「これね、車の振動が…」とバタイユ『マダムエドワルダ』の挿絵を、教え子らしき若者二人に解説する大先生。
激しくエロティックで春画のようなデッサンに目と心を奪われる。
この絵のポストカードが欲しい!と思ったら、1500円のアルバムになってて、興奮して購入。
サイン会は別の日だが「サインを頂けないでしょうか」とスタッフに聞いてみる。
「多分大丈夫ですよ」と言われたが、大先生はライティングや、届いた花や、ショウケースの上に置かれた花瓶の位置をチェック、細かく指示を出したり自分で直したり、とても忙しそう。
かなり待って、スタッフに手招きされる。「先生、サインを…」とスタッフ。
「サイン会のときにしてもらって」とすげない大先生。
「あちゃー、ダメかぁ」と声には出さず、顔を見合わせる私とスタッフ。
「嘘嘘。お名前は?」と大先生!
「桜井です。真理です」
耳に挟んでいた鉛筆で「à Mari」と書いて下さる大先生。ああ嬉しい。
本当は写真集のモデルをやった冴島奈緒さんの事などいろいろ話したかったのだが、遠慮する。
『東急百貨店本店』で布団カバーを選ぶ。
私が測ったカバーのサイズは143×200cmだが、シングルは150×210cmが基本サイズだと言う。疑いながらもそれしかないので買ってみる。
帰宅後掛けてみたら案の定ブカブカじゃないの!もう!
(と思ったら、その後一回洗濯するとピッタリサイズになった。そんなに縮むものかとビックリ)
19:40からの映画まで時間が余って『Wendy's』。久し振りにチリを食べてみる。
映画『ジョージ・マイケル〜素顔の告白〜』は素晴らしいドキュメンタリーだ。
ジョージ・マイケルには、公衆トイレでの猥褻行為で逮捕されたゲイ・スキャンダルの後、それを自らネタにしたPVでぶっ飛ばされた。
金ピカの男子トイレ、警察官姿のジョージ・マイケル、ゲイ・カップルがあそこにここに……。
ああ素敵!とそれからかなり気になる存在になったものの、あまり多くを知らなかった。
しかし、今聞いてみるとワム!の頃から曲も歌も才能に溢れていて、アーティストとして偉大な存在だったことに気づいた。
そして実に正直で誠実で、繊細だけど強い、真剣なのが可笑しい、期待した以上に魅力的な人物だった。
レコード会社と長く争っていたことも知らなかったし、特に9.11テロ以降痛烈にブッシュ批判をしていたことなど全く知らなくて、申し訳なく思う。
そうだったの、ジョージ!偉いじゃん!!!
アメリカではジョージ・マイケルの作品も言動もメディアに黙殺されているらしいので、アメリカのポチである日本でもこのことは知らされていなかったのかもしれない。
そして先々週『TABOO』で見たボーイ・ジョージがこの映画にも出ていて、大変いい味を出している。
もう彼は本当にリー・バウリーになっちゃってるみたいなメイクで
「同じジョージだけど、アタシとは違うわね」って、違いますっ!
ああいい映画だった。
01月29日(日)
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