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抱茎亭日乗
by エムサク
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■激論「アメリカの押し付け」,NHKスペシャル「亡命イラク人たちの戦争」
国民にとって暗黒の歴史を「美しい時代」と伝説にしたがる支配者がいる。
「失敗」じゃないから繰り返してみたくなる。
「もうちょっとうまくやればもっと思い通りになるんじゃないか」
って考える。こわ。
> 戦争が大量破壊兵器で行われるようになって、あらゆる意識の国が、それを手に入れ
> る事が可能だと、やっぱりすごくその辺は私は難しいと思う。アメリカが正しいとは
> 言えないけど。
難しいからこそ、アメリカの掌でアメリカに譲ってばかり、
アメリカにゆすられて金出してるばかりは駄目なんだよ。
アジアの一員としてアラブやEUやアメリカ他と外交しなくちゃ、
と思う。
―引用終り。
これはMに確かめないとわからないが、何故「個人的に」って何度も断るんだろうか?
政府閣僚のように別に彼女の「公式見解」があるんだろうか?
NHKスペシャル「亡命イラク人たちの戦争」を見て泣く。
アメリカのイラク人街に住む、亡命イラク人兄弟の兄は長年戦場カメラマンをやっていた経験からイラク攻撃反対派。
彼はイラクに残った息子を開戦前に出国させることができなかった。
息子の安否が心配でたまらない。
弟は嘗てはフセインからも評価されていた著名な彫刻家。フセインの弾圧を受けて亡命。
フセイン政権打倒のためのイラク攻撃やむなし派。反フセインの作品を制作している。
2人はカフェで激しく口論する。
戦争が始まって民間人の被害状況を見聞きして、弟の考えと作品が変わってくる。
兄の、まだ大学生の息子は戦渦をなんとか生き延びる。戦争が終わった。
しかしその後の混乱の中、略奪にあった息子は命を落としてしまう…。
Mにメールを書いた後にこの番組を見た。やりきれない。
もしかするとMは、イラクにも広島・長崎の被爆者にも知り合いも家族もいない「個人として」戦争やむなし「戦争ってそんなもんでしょ」と考えるのだろうか。
05月17日(土)
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