ID:104448
暴かれた真光日本語版
by 日記作者
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■100 hachiouji

 というファックスによる曖昧模糊とした回答のみ。

 敢えてはっきりした答えを避けたとお見受けしたが、ある消息通がこう語った。

「大盛をやめた元幹部から聞いたんですが、村上社長があれほど大量に山林を買収することになったのは、たまたま買えた数千坪から、十万坪(実測)くらい買い集めた時点で、真光の方に話をあげたことからだそうです。教団の資産としてどうかっていう感じでね。そうしたら教団から、もっとまとまったものを、という指示が出たっていうんです。それでばあーっと買い込んでいったと。教団では経理担当の女性がこの件を担当しているということでした」

 売った地主たちからは、”とりあえずオウムでなくてよかった”という声が、いや冗談ではなく、上っている。



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『現代』(講談社月刊誌)1995.7 129頁

 東京・八王子市の山林買収が話題になっている。「大盛」よいう不動産業者が平成三年から買い進めているもので、すでに四十億円が投入されている。しかし平成五年三月の決算における大盛の売上げは約六千万円とあって、ダミー説が有力だ。「岐阜の崇教真光という教団がバックにいるが、それもダミー。背後にはもっと大きな力が」と地元の不動産業者。どこやらの話と似ているようで。

『財界展望』1995.7 41頁

〔東京・八王子市の山林を買い占めた企業が不動産業界で話題〕

 オウムじゃなくてよかった――都下八王子市の市民の間では、そんな囁きが交わされている。というのも市の北西部の山林約四五万坪余りが、ひそかに何者かに買い占められていることが最近になって発覚したからで、その買い占めの本尊が、どうやら新興宗教団体なのではないかという指摘が出始めていたからだ。

 すでに一部週刊誌でもそのあたりについては報じているが、実は、今度はその騒ぎの余波が、全日本不動産協会という業界団体にまで波及し、いまや東京中の不動産業者が注目するに至っている。

 そもそもの発端となった八王子での買い占めについて簡単に触れておくと、買い占められているのは、現在国が計画している千葉、埼玉、東京、神奈川を環状線で結ぶ圏央道という高速の八王子南インターの予定地の西側の山林約四五万坪(実測分)余りが、大盛という会社によって買占められているというもの。買い占めは平成三年頃から始まっているようだが、相場から掛算すると、100億円余りの資金が投下されていることが考えられる。

 ところが、それらの土地には一切、抵当権がついておらず、しかも、大盛というのは資本金も5000万円程度の会社で、とてもそんな巨額の資金を自己調達できるとは思えないという疑問が出たのだが、どうも、この会社はダミーで、実際には「崇教真光」という新興宗教団体が資金元なのではないかという指摘が地元の不動産業者たちの間で上がり始めた――という経緯だった。ちなみに、大盛側は買い占めは認めるものの資金元についてはノーコメントだし、教団側も否定も肯定もしない。

 で、それがなぜ不動産協会にまで波及したのかについて、都内のさる不動産業者がこういう。

「実はその大盛の社長は、協会の多摩南支部の支部長をつとめていたんだが、この問題が発覚したことで、さる四月に開かれた支部総会で、再選を否決されてしまったんです。要するに、あの買い占めの件はマスコミにも取り上げられ、市議会でも問題にされるほど、何か疑惑があるような指摘が多い。だから、何らかの結論が出るまでは、とりあえず公職の立場からはおりるべきじゃないか。問題の決着がついてからまた立候補すればいいじゃないか、という意見が会員の多数を占めたんです」

 ところが、大盛側がこの決議をスンナリ受け入れなかったようなのだ。

「その総会の議事録や新役員の名簿とかを上部団体である東京都本部に上げようとしたところ、本部が受け取れないというんです。聞いてみると、大盛側が本部に対し、支部総会の議事運営に問題があるから決議は無効であるという異議申し立てをしてたんですよ」


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06月30日(水)
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