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暴かれた真光日本語版
by 日記作者
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■1996仏議会とセクト(1)-(5)
 いわば、暴力団の定義と同じ考え方であるといえよう。まず不法行為ありきで、あるグループが集団的または常習的に暴力的不法行為等を行う潜在的可能性があるから暴力団というのであって、仁侠映画にかぶれてヤクザやチンピラを賛美してやまないグループだからといって暴力団だと認定するわけではない。またあるグループが激昂のあまり暴力を振るったとしてもその後反省して暴力をやめれば、それは暴力団ではない。
 当然の帰結として、セクトの定義には宗教を標榜しているかどうかすら関係ない。精神分析や催眠術、自然医学、マルチ商法、自已啓発講座など非宗教、反宗教であってもセクトといえる。
 今日、この考え方は西欧諸国のセクト認識の主流となりつつあり、英語でも「カルトは宗教を口実とするセクトである」という用法が一般化してきている(本稿でもこの意味で使用している)。
 とはいえ、市艮団体がいくらセクトに警鐘を鳴らそうとしても、そこには自ずから限界がある。今回の報告書はようやく政府が本腰を入れたものと歓迎された。なによりもまず、市民団体の考えを受けてセクト判断の明確な基準を示したことは、今後の取り組みの上でも大きな意義を持つだろう。

■ 社会を蝕む「病原菌」
 委員会はセクト判断の具体的基準として、内務省情報局の基準を採用した。内務省情報局は、日本でいえば警察の公安担当で、中にセクトを専門に担当する部署がある。この部署もセクト問題と宗教を分離する認識に立っており、組織的にも宗教団体を管轄する宗務部とは全く別である。
 以下がセクトかどうかを判断する10の基準である。
「1」精神の不安定化
 <説得や怪しげな操作、そのほか具体的な手段でもって支配下にいれるために人を動揺させるという事実>で<適用された人々の心理現象に、例えば絶望や呪い、分裂病的症状、あるいは極度の依存状態など重大な結果を及ぼすこともありうる>
「2」法外な金銭的要求
 <自由意志による献金というのもたいていあてにならない。セクトに対する寄付者に従属性が余りに強いので、自由裁量ということの普遍性に疑問を持たざるを得ない>
「3」住みなれた生活環境からの断絶
 マインド・コントロールによって精神的従属状態に置かれ通常の生活環境から切り離されてしまうことをいう。オ○ムの「出家」のような状態は勿論だが、表面的には普通の家庭的、社会的生活を送っていても、「信仰」に疑問をなげかけたり、信者の批判的精神を目覚めさせたりして脱会させてしまう可能性のある人物を悪魔だと思いこまされて、接触を避けている状態なども含まれる。
「4」肉体的損傷
 劣悪な待遇、打撃と傷害、監禁、危険な状態にいる人の無救護や不法医療行為、性的攻撃、自殺、他殺など。不法医療行為は、既成の医療を否定して代替手段とするのか通常の医療の補完とするのかがボーダーラインになる。オ○ム真理教のような麻薬はいうまでもなく、サイエントロジーのビタミン大量投与もこれに当たる。


459 1996仏議会とセクト(4) 2004/10/08 21:51

「5」子供の囲い込み
 原語 embrigadement は「旅団編成、隊(班)編成」という意味で、ただ単に子供を集めるのではなく、軍隊のように外界から遮断して信者を養成することをいう。「愛の家族」などその典型だ。日本にも児童福祉法などがあるが、「宗教」という口実で例外にしてはならないということでもある。
「6」反社会的な説教
 信者に向かって既存の法偉や道徳は悪であり、唯一セクトの教えだけが遵守するに値すると説明することが多い>
「7」公秩序の攪乱(かくらん)
 「6」、「7」については、「日本臣民ハ安寧秋序ヲ妨ケス及臣民タルノ義務二背カサル限二於テ信教ノ自由を有ス」という大日本帝国憲法の条文をたてに思想弾圧された歴史のある日本人としては、誤解されやすいところなので、後で詳しく述べたいと思う。
「8」裁判沙汰の多さ
 いわば「問題のあるグループ」であるというパロメーターある。また、名誉毀損裁判を繰り返すことによって言論弾圧を試みるセクトも多い。
「9」通常の経済回路からの逸脱
 不法労働や詐欺、脱税の類。

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11月12日(金)
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