ID:104448
暴かれた真光日本語版
by 日記作者
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■古い記事 中國新聞1974.10.3、赤旗1974.10.7
文化祭は生徒の自主活動だが、危険性のある催しについては生徒と教師が事前に十分話し合って欲しい。
《心霊術とは》
テレパシー、千里眼や未来の予言・予知、死者の霊魂と生者の精神との交霊、念写・念動など今日の科学では説明できない超自然的な精神現象を起こす種々の術のことを言う。
(広辞苑から)
写真:心霊術をかける世界真光文明教団の会員たち(広島市土橋町の同教団広島小道場で)
□ □
【Net注】道場長には、「世間をお騒がせして申し訳ない」という姿勢はまったくないようである。
所蔵ttp://sinbun.ndl.go.jp/cgi-bin/outeturan/E_S_kan_lst.cgi?ID=003821
571 :危険な心霊術(2)――「赤旗」1974.10.7 8版14面 :04/01/24 13:47
心霊宗教で主婦狂乱 寄付とられ、目治らず
世界真光文明教団“悪霊だ”とすまし顔
「霊光によって悪霊を取り除く」をうたい文句にしている東京都内の心霊教団の道場に一年間通った女性が狂乱症状になり、
この八月下旬精神病院に入院したことが六日、被害者の家族からの訴えで明らかになりました。
先月末には広島市内の女子高校生が文化祭で同じ教団の“真光の業(わざ)”にかけられて術がとけなくなり三日間も半狂乱になるという事件が起きており、心霊宗教のあり方が大きな問題になっています。
問題の道場は東京・杉並区永福三丁目の宗教法人「世界真光(まひかり)文明教団」東京の大修験道場(平塚林司道場長)。
被害にあったのは東京・杉並区下高井戸の主婦、A子さん(三四)。
四歳のときから両目がほとんどみえず、近所の人に誘われて道場に通うようになったのは昨年五月のこと。
導師が片手に“霊光”を集め、約十分間、この片手を対象者の額から約三十a離れた場所に呪文(じゅもん)をとなえてかざせば“悪霊”を追い出すことができ、
同じように病気やケガの患部にかざせば治るという道場の話を信じたA子さんは、通い出して一週間ほどで「片目がみえてきたようだ」と大喜び。
同じ年の六月には三日間の研修会にも参加し、以後、毎日のように道場に通うようになりました。
ところがことしの六月にはいってから、突然「霊が動き出してきた」と、七転八倒して狂乱状態におちいるようになりました。
四、五日おきに起こる発作に、導師がなん度かA子さんの自宅にやってきて「鎮まれ(しず)!鎮まれ!」と叫んでみても、容体は悪くなる一方。
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「そのうち霊がぬけ出てよくなる」という道場側の言葉とは逆に、発作はますますひどくなり、七月十日ごろには一昼夜にわたって狂乱状態が続きました。
「おなかの中から声がする」「だれかが来ている」「きつねがいる」などと叫んで激しくあばれまわるA子さんを、家族が押えつけようとするとかみつくほど。
手におえなくなって道場につれていっても、よけい悪くなるため、それまで「医者とか薬はだめだ」といっていた道場側も「医者にみせたらどうか」という始末。
その後、狂乱症状は慢性化し、あちこちの病院をまわった末、八月二十九日、自閉症との診断で、A子さんは都内の病院に入院、いまだに面会謝絶です。
A子さんの母親(六〇)は「明朗で、きちょう面な子だったのに、別人のように変わってしまった。
はじめ発作が起きたころ、家族の協力がなければいけないと道場の人がいうので、自分も入会した。そのうえ『もっと寄付を出せ』との言葉。
これにはあきれてしまった。娘をもとのようにして返してほしい」と訴えています。
家族の話によると、A子さんはこの一年間、会費や寄付などで約四十万円を道場につぎこんでいました。
ほかにも狂乱状態になった被害者は何人もいるといわれており、そのうち港区南青山に住んでいた女性の場合、道場に行くたびに一万円の「おきよめお礼」を出し、
寄付も一度に約十万円を支出していましたが、やはり昨年十一月ごろ狂乱状態になり、その後、消息不明だといいます。
A子さんの夫(四〇)=会社員=は「妻のことで、家中で泣きあかしたこともある。第二、第三の犠牲者を出さないためにも、世論の力で糾弾してほしい」と話していました。
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10月07日(木)
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