ID:104448
暴かれた真光日本語版
by 日記作者
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■言語2
す。要点をあげてみましょう。

◆1◆「ホツマ」の文字は、母音記号と子音記号とを組み合わせて作られてい
るようです。こういった作り方は、朝鮮のハングルによく似ています。
 ハングルは15世紀になってから世宗皇帝が広めた人工の文字ですが、非常に
合理的なので、今日にいたるまでずっと使われています。
 「このような文字が日本にもあればよかったのに」と思った日本人が、ハン
グルをまねて神代文字を偽作した可能性があると思います。
 同じく神代文字とされる「日文(ヒフミ)」をみると、文字の形までハング
ルにそっくりです。「ホツマ」は、形こそハングルには似ていませんが、発想
が同じです。

◆2◆「ホツマ」のあらわす音韻体系が新しすぎます。
 奈良時代以前の日本語の音は、今より多かったと考えられます。たとえば、
「日」も「火」も、現代語ではどちらとも「ヒ」と発音しますが、大昔には、
それぞれ少し異なる発音であったことが分かっています。ちょうど、昔は「イ
」と「ヰ」とで発音が違っていたのが、今ではどちらも「イ」と発音している
のと似ています。少なくとも、「エ・キ・ヒ・ミ・ケ・ヘ・メ・コ・ソ・ト・
ノ・モ・ヨ・ロ」の音は、奈良時代以前には2通りに発音し分けられていまし
た。
 ところが、「ホツマ」を見ると、これらの音を表す字が1種類ずつしかあり
ません。2種類の音が混同されて1種類になった時代以降に偽作されたためと考
えられます。


474 名前:名無しさん@3周年 投稿日:04/02/11 21:27
◆3◆ 「ハワ・イヒヰ・ウフ・エヘヱ・オホヲ」などの仮名遣いに誤りが多く
見られます。
 戦前の本を見ると「おわします」を「おはします」と書いてあったりします
が、これは平安時代ごろの発音に基づいています。昔は、発音する通りに書け
ば「おはします」となり、間違えて「おわします」になるはずはなかったのです。

 それが、時代とともに発音がルーズになって、「ハワ・イヒヰ・ウフ・エヘ
ヱ・オホヲ」などの発音が混同されるようになりました。そこで、「おはしま
す」を「おわします」と書く可能性が生まれました。
 「ホツマ」で書かれた文章を見ると、これらの仮名がずいぶん間違っており

 「アスカノミヤニ ヲワシマス」
 などとなっています。あやしいとしか言いようがありません。


475 名前:名無しさん@3周年 投稿日:04/02/11 21:38
「ホツマツタヘ」の「天之部・一」と称する章の初めのほうに
 「アカハナマ イキヒニミウク フヌムエケ ヘネメオコホノ モトロソヨ
 ヲテレセヱツル スユンチリ シヰタラサヤワ」
 という文句があるのですが、1行文字数を調節すると
アカハナマ  
イキヒニミ  
ウクフヌム  
エケヘネメ  
オコホノモ
となり、列ごとに読むと「アイウエオ、カキクケコ」という五十音図になります。
 ところが、五十音図は平安時代中期ごろに現れたもので、漢字伝来以前には
なかったものです。
 このことについて松本善之助氏は、逆に、「五十音図が平安朝中期以降にで
きたという今日の定説は覆ることになる」と述べています(『続 ホツマツタ
ヘ』毎日新聞社)。
 しかし、それはおかしいでしょう。平安中期の五十音図は、今と違って「キ
コカケク シソサセス」などとなっており、段順・行順がまちまちでした。そ
れがだんだん整備され、今のようになったのは鎌倉時代以降のこと。つまり
「アイウエオ」の順に並んでいる五十音図は新しいのです。

 付け加えれば、五十音図に「ン」が入っているのも新しさを感じさせます。

 そのほか、語彙や文法の面からも、「ホツマツタヘ」がそれほど古くない書
物だいうことが推測されます。
 結局「ホツマツタヘ」は、「古事記」「日本書紀」などの古典を下敷きにし
て、神道関係者が書いた偽書であると想像されます。


476 名前:名無しさん@3周年 投稿日:04/02/11 21:57

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08月13日(金)
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