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暴かれた真光日本語版
by 日記作者
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■100 hachiouji
「山を売ってくれという話は、七、八年くらい前からいろんな業者がいってきましてね。ゴルフ場をつくりたいからとか、植林をしたいからとか、いろんな理由をいってましたね。大盛は五、六年前から、営業の人や社長さんが来たりしましたよ。たしか国際会議場を造りたいとかいってました。他の業者はいざ契約という段になっても金が出なかったんですね。まあ、うちの方も、相続のことやら子供の分家やらで、とにかく金が必要だったんです」
大盛側のいう国際会議場造りを、原さんが鵜呑みにしていたわけではない。
「半信半疑っていうか、まあ三割くらいかな。こっちにすれば、要はきちんとカネを払ってくれるのかどうかが問題なわけでね。まあここならば大丈夫だろうと思ったわけですよ。実際、契約の時にはある銀行で司法書士も立ち会って金をもらいましたしね。いくつかの金融機関の小切手でしたよ」
菱山忠三郎さんは植物研究家にして自然保護活動家としても知られた人。この人も相続税対策から泣く泣く、山の一部を手放した。
「私の立場上、山を売ることにはそりゃ抵抗がありました。しかし相続税を払わなければここで生活することができなくなりますし、仕方がなかったんです。正直なところ、大盛に買ってもらって助かったというところですよ。近所の人から、別の人は他の業者と土地を売る話を進めていたけれど、直前になってダメになったという話や、大盛なら安心だよという話は聞いていたんです」
売値は都合一億二、三千万円ほどになったようだ。
「私と付き合いのある青梅信用金庫で契約し、すぐに口座にはおカネが振り込まれました。大盛にはそれなりの会社がバックにいるものだと思っていました」
もう一人、番場武さんはこういう。
「去年の四月だったか、大盛さんが挨拶にきて”お宅の土地を買いたいのだが”といわれました。ちょうど前の年の雪でうちの山の杉が全部駄目になっちゃった。三年前から買いたいという申し出はあったんだけど、そのとき、これはいい機会だ、と思って売りました。うちは一反ちょっと売っただけで、全部で六百万円ぐらいだったかな。他の不動産業者は、提示する金額がいくらか高めでも、いつ払うという点がはっきりわからない。それに比べて大盛の方は、司法書士のとこへ行って権利証を交換し、契約が決まればすぐキャッシュでポーンと払ってくれた」
ただし、売ったほうにしても、自分たちの山林が将来どうなるのかは、誰もわかってはいない。
番場さんが続ける。
「あそこは市街化調整区域でそう簡単に開発できない。私が売った山だって、すごい高い山なんだから。それにあそこらへんは一見杉林だけど、薄い土壌の下はすごく硬い岩盤だよ。何かつくるにしても、どうやってあそこにつくるつもりなのかね。大盛はあの土地を特に売るつもりはない、というようなことをいってたけどね」
<社長夫人が熱心な信者>
そこで、大盛の資金源である。なにしろ大盛の村上生社長自身が、この買い占めにスポンサーがいることを隠そうとはしないのだ。
ある不動産業者が語る。
「買い占められているのは、公簿(登記簿)上は四十数万平米ですが、実測の際の縄延びを考慮すると約四十五万坪ぐらいになるんですよ。これをあのあたりの坪単価の相場三万円前後で計算すると最大で百三十億円くらいの買収資金になるんです。金主はどうやら○○真光っていう新興宗教らしいんです」
何でも、村上・大盛社長の弘子夫人が熱心な○○真光の信者で、それが縁になったという。村上社長は全日本不動産協会多摩南支部長のポストにもあって、交際範囲も広い。こんな声もある。
「村上社長は仕事のターゲットとして、いろいろな宗教団体と関わりを持とうとしていたようです。そのために奥さんを真如苑や立正佼成会の信者にさせたと以前いっていたくらいですが、いまは○○真光一本のようですよ。仕事のことで村上社長が"真光はいいぞ”というのを何度か聞いたことがありますよ」
”手かざし”で知られる○○真光は教え主と呼ばれる岡田恵珠教祖のもとに信者数は公称四十六万人。海外もいれると八十万人になるという。
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06月30日(水)
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