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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「VIVAH 〜結婚〜」
この前の日曜日、インド映画の自主上映に行ってきました。場所は梅田のインド料理店で、お店にスクリーンを張って、テーブルを片付けての鑑賞は、お世話して下さる方々のインド映画への愛が伝わってきて、いつも映画は劇場でばかりの私には、ちょっとわくわくするようなスタイルです。かつては隆盛を誇ったのは今は昔のインド映画。私が好きに映画館へ通えるようになった頃には公開数は激減していました。何を隠そうこの私、インド映画はテレビの深夜粋で、「女盗賊プーラン」をちょこっと観たのみで、知っている俳優は、ラジニとアイシュワリア・ラーイだけという、全くのインド映画ど素人。だってみんな三時間でしょ、長いやん?とってもビデオやDVDでは観る自信がございませんのよ(長い映画が嫌い)。この作品も輸入DVDだけで、日本未公開作品ですが、インドでは昨年から今年にかけて、大ヒットした作品だそうです。伝統的なインドのお見合いから結婚までが描かれており、なかなか興味深く観ることが出来ました。

インドの地方都市に住む気立ての良い娘プーナム。その美しさは近所の評判になるほどでした。実は彼女は幼い時両親に死に別れ、父方の叔父の元で育ちます。叔父はとても良い人で、実の娘のチョーティと分け隔てなくプーナムに愛情を注ぎます。チョーティも実の姉のようにプーナムを慕い、幸せな毎日ですが、叔母だけはプーナムの美しさを妬み、彼女につらくあたります。そんなある日、年頃のプーナムに、都会の大企業の社長の次男プレムとの縁談が持ち込まれます。お見合いは無事まとまり、二人は結婚までに愛を育むのですが・・・。今回ネタバレです。

インド映画は観たことはなくても、ミュージッククリップのような楽しい映像はもちろん何度も観ていて、この作品も華やかな、歌って踊ってランランラン♪的な作品だとばかり思っていましたが、あにはからんや、しっとりとインド伝統の結婚観を見せてくれる作品でした。

二人の愛を育む様子が、もう〜清らかで純情で。キスなんてもっての他、手を握るまですら相当かかるし、馬車に揺られて体がくっつくのすら、ドキドキもんの描写です。それが白々しいかというと全く反対で、とても初々しく好感が持てるのです。出てくる人は基本的に皆善人なのも心地よく、一人だけ敵役の叔母だって、心情は理解出来ます。前半一時間半かけてこれらをしっかりと描き、インド人の結婚は、まだまだ家と家との関係が重要なんだとも感じました。

数々の美しい民族衣装姿で楽しませてもらい、お約束の歌や踊りも堪能、大昔のような美男美女の美しい純愛と、このまま山場もなく、ずーとこのまま結婚式まで行っても、伝統的なインドの結婚までの様子がわかるし、それでもいいかと思っていた頃、何と結婚式場であるプーナムの家が、お式前日火事になります。その火事で、美しいプーナムは顔こそ無事でしたが、全身に重度のやけどをおいます。えぇぇぇぇ!こんな飛び道具というか、隠し玉を用意していたとは。ここから怒涛の展開で、チョーティを身を呈して救ったプーナムに、叔母は心から感謝し和解。プレムは病院に駆けつけ、手術の日は結婚式の日だと、このまま結婚宣言。新朗の父は叔父に「今日からプーナムはうちの嫁です。最高の医療者をつけましょう。うちに帰れるまで、あなたに預けますよ」と、優しくも力強く叔父を元気づけます。う〜ん、そうだったのかぁ。

火事以降、この作品が何を言いたかったのかが集約されていました。インドでの結婚の問題点を突いていたのではないでしょうか?まずは花嫁側の持参金の問題。この持参金の金額でトラブルも多いらしく、この作品でも容姿に恵まれないチョーティに、たくさん持参金をもたせたい叔母は、プーナムにお金を使うことを渋ります。それを気にするプーナムですが、新郎側の回答は「身一つで来て下さい」です。

チョーティは外国人の私から観れば、とてもキュートで愛らしく、何の問題もないように思えますが、色が黒いのです。インドでは色が白い方が美しいとされると聞いたことがあります。その辺もナンセンスと言いたいのかな?


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11月27日(火)
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