ID:10442
ケイケイの映画日記
by ケイケイ
[930357hit]
■「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
私がこの作品から感じた最大のものは、どんな境遇に生まれても、人とは生まれた時から、等しく死に向かって生きているということです。だから今この一瞬を無駄にしてはいけないのでしょうね。老いて生まれたベンジャミンは、一度たりとて「今その時」を無駄にはしていませんでした。
撮影技術やCGを駆使してのブラピとケイトの変遷は見応え充分。若返ったブラピの美しさに話題集中ですが、私はケイトの方に目を見張りました。それに演技も流石で、若い娘の発散する熱気や我がままさ、熟年期の哀しみまで、本当に上手くて感嘆しました。ブラピは良かったけど、これでオスカー候補とは、ちょっとなぁ。断然「ジェシー・ジェームズの暗殺」の方が良かったのに。
ベンジャミンのお父さんは、あの時偶然に息子に会ったのではなく、ずっと見守っていたのだと思います。再婚もせず、他に子供を作らなかったのは、亡き妻とベンジャミンへの詫びと愛なのでしょう。父の辛い人生を支えたのは、ベンジャミンの「成長」だったことでしょう。父と息子の和解、今際のきわのデイジーの元に現れたハチドリ、そして最愛のデイジーに抱かれたベンジャミンなど、「死」を重要なモチーフに描く事で、一生懸命でも生き生きでもないけれど、「誠実に生きる」という事の大切さを、教えてもらえる作品でした。
02月17日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る