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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「地獄」(新東宝・チャンネルNECO)
他の人はわかるのですが、鶴の三ツ矢歌子まで地獄に落ちるその理由に、そんな不可抗力で地獄行きなら、人類皆地獄行きだなと思わせます。私が以前聞きに行った講演で、「知って犯す罪と知らずに犯す罪はどちらが重いか?」というお話があり、正解は知らずに犯す罪。例えば熱い物を熱いと認識して持てば火傷も軽いが、知らずに持てば重傷の火傷になると言うことらしいです。聞く以前は、知らんかったんやから、しゃあないやんと、半ば開き直り気味に逆の解釈をしていた私は、当時このお話にとても感心したものです。なるほど、この作品でも人間としての善や誠を見捨てなかった四郎と、それに背を向けた田村を人として無知ととらえれば、最後の三ツ矢歌子の成仏する姿は、納得がいきます。何度も出てくる傘の演出がセンスが良くて印象的です。地獄絵図より生きている人間の方が怖いと印象に残る、なかなか見応えのある作品でした。
04月11日(月)
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