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暴かれた真光日本語版
by 日記作者
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■100 hachiouji
S界真光文明教団を創始した故・岡田光玉を救い主と崇めるが、教団組織としては文明教団から分派独立し、昭和五十三年に○○真光として宗教法人の認証を得ている。本部は岐阜県高山にあり、昭和五十九年には総工費三百五十億円ともいわれた世界総本山を完成させた。
村上社長はどう応じるか。
「たしかにうちがあの山林を買ってますよ。現時点では大雑把にいって、(公簿で)四十五万から五十万平米弱というところだと思います。でも投下資金は、総額でも四十億円ぐらいです。あの山林周辺のことを調べ始めたのは平成元年くらいからですが、私としては市街地はもう高くて手が出せなかった。それといろんな業者が我先にと開発しておく中、緑豊かな八王子を何とかして守らなきゃならないという思いもありました」
妙に生真面目である。
「資金については、たしかにうちだけで調達できる額ではありません。はっきりいって、スポンサーはおります。私の、この緑を守るという趣旨に賛同してくれる協力者がいるんです。ただそれがどこなのかについては、いえません。我我にも企業秘密というものがありますからね」
「真光かどうかを含めて、スポンサーについては一切申しあげられません」
○○真光を決して否定し切ってしまうわけではない。
弘子夫人によれば――三十一歳の時に数カ所をガンに冒され余命いくばくのない状態だったが、友人である○○真光信者の紹介で入った病院で一命をとりとめることができた――それが真光入信のきっかけとなったという。
再び村上社長。
「私自身は信者ではありませんが、まあ信じていないといえば嘘になりますか。だって家内がそういう(ガン)状況の時には、ほんとに神様に祈りましたからね」
八王子という土地柄、くだんの山林買い占めが創価学会絡みではないかという見方もある。が、村上社長いわく、「学会ですか? そりゃ私も仕事につながるようなこともあるかと、いろんなところに顔を出したりはしてますよ。でも今回の件は関係ありませんよ」
○○真光に対する反応とは明らかに違うのだ。
<「オウムでなくてよかった」>
冒頭の福富議員が議会で言及していた山林買い占めと政治家との関係については、不動産業界でも憶測が飛び交っている。
その最たるものは、大盛の村上社長と東京十一区選出の伊藤公介代議士の関わりで、村上社長が伊藤公介後援会のメンバーでもあることから、買占めの背後に伊藤氏からのシークレット情報があったのではないかというものだ。
村上氏は言下に否定する。
「たしかに伊藤代議士の後援会にも入っていますし、選挙も手伝っていますよ。しかし、山林の件で何か伊藤さんに聞いたこともないし、あの山林は別に圏央道なんてなくても構わないんですから。伊藤さんとは非常に親しくはしましたけど、何か恩恵を受けたとかいうことはありません」
伊藤代議士にとっては、不都合な話が重なるが、村上社長と浅からぬ関係にある○○真光とも、伊藤代議士は因縁がある。教団が発行する「真光」誌の一九九〇年七月号に、教祖と並ぶ河野洋平、伊藤公介両議員の姿があるのだ。
当の伊藤代議士は怒り心頭である。
「私は大盛の土地取引については全く知りません。もう煙も何もない話です。国会議員をやってますので、紹介したりとか橋渡しをすることはありますよ。しかし、この件については全く相談を受けていませんよ。私は八王子市議の福富議員さんに、根も葉もない話で私の名前を出したことで、抗議の電話を入れたんですが、返事をくれないんですね。とんでもないですよ」
「(○○真光との関係は)私もこういう仕事をやってますから、いろんな宗教団体にお世話になっています。真光が幕張メッセで何かやった時に、誰かしかるべき人に講演をやってもらえないかということで、河野さんを紹介したんですよ。その縁で写真に写ったということです」
さて、伊藤代議士が関わりを全面的に否定しても、なお本題の山林買占めと○○真光の関係である。
○○真光広報部からは、明確な返事が来ない。
「現段階として具体的なコメントを出せる内容がありませんでした」
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06月30日(水)
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