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ケモノ道
by ケモミチ
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■■その9■落ちていく
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「あれ?」
みわは、すぐに思ったそうです。
何か違う・・・
みわは、女性特有の勘で、どこか部屋が
違う事を感じたそうです。
ええ。
そうです。
そこには、彼の生活用品がありませんでした。
といっても、彼の持ち物で大したものはなく。
しかし、みわは、一瞬で
「彼がいなくなった」
事を理解したそうです。
途方にくれる、みわ。
今の彼女の生きがいは、彼だけだったから。
元々、依存してしまうタイプの彼女だから
その時は、しばらく動けない状態に。。。
ただ、彼の帰りを待つ。
仕事に行く事もできない。
そんな精神状態になれず
家に引きこもる状態。
しかし、人間、生きているだけでも
お金がかかってしまいます。
そう、みわは、稼いだお金
すべて、彼に持っていかれていて
ほとんど貯金はない状態なんです。
生きていくために、しょうがなく、働く事に。
新しくお店を変える
業種を変える(もっと楽な仕事にね)
ソ○プでなくて、キャバ嬢に戻る
という、正常な選択もできたはずでしたが
そういった思考回路にはならず
ただ、以前の生活リズムに従う方が
体が楽だから。
何も考えたくない。
そういった状態だから、それが必然の
生活だったのかもしれません。
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