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龍神様のささやき
by 龍
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■土用の丑の日
本日7月23日は、土用の丑の日となります。皆様の中にも、夏の暑さを乗り切る為に、鰻を食べられる方がいらっしゃるのではないでしょうか。

そもそも、「土用の丑の日」とは何なのか・・・?まず土用とは、全ての物事は木・火・土・金・水の5種類から成るという、五行思想に基づいている季節の分類の一つで、各季節の約18日間の事となります。
この18日間の中にある、「丑」の日を「土用の丑の日」と言い、実は夏だけではなく、春・秋・冬の全ての季節に土用の丑の日があります。

ではなぜ夏の季節だけ、また鰻を食べるのか?諸説ある中で有名なお話として、江戸時代に平賀源内という本草学者がいらっしゃいました。今でいう漢方医学に詳しいお医者さんにあたるのですが、その平賀さんに、商売がうまく行かない鰻屋さんが相談に行きました。
平賀さんは、「丑の日に『う』の字がつく物を食べると夏負けしない」という、世間で古くから伝わっていた知識にヒントを得て、「本日丑の日」と書いて、お店に張る事を勧めました。

その結果、物知りとして有名で、またお医者さんの言う事なら間違いないという事で、鰻屋さんは大繁盛し、その後、他の鰻屋さんもそれを真似して、土用の丑の日に鰻を食べる習慣が定着したと言われています。

ただ土用の丑の日に食べる物は、「う」の字がついていれば何でも良いので、梅干でもキュウリでも構わない状況がございます。鰻を食べる事は習慣に近いものもございますが、実際に栄養素も豊富で、何よりも「鰻を食べたぞ!今年の夏も元気に乗り切るぞ!」という気持ちが、夏バテや暑さからくる食欲不振に、効果を発揮するかもしれません。

ちなみに、関東と関西では鰻のさばき方が異なり、武家社会であった関東は、切腹を嫌う意味で背中を開く形であり、関西はお腹から開きます。その作り方も異なるため、それぞれの地域に足を運ばれる機会があった際には、比べてみてはいかがでしょうか。

今年は梅雨明けが遅く、まだ暑さは陰を潜めておりますが、皆様におきましても、夏バテ等で体調を崩してしまう事の無いよう、お体に気をつけて夏を乗り切って頂ければ幸いです。
07月23日(日)
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