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龍神様のささやき
by 龍
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■暦について(2)
前回から引き続き暦について、今回は「六曜(六輝)」に関して、簡単にお話をさせて頂きたいと思います。

まず改めまして六曜には、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口という六つの種類がございます。わかりやすく言うならば、今の月曜〜日曜のような使い方で、それぞれの日を区別する為のものであったと考えられていてます。

それぞれについて。まず「大安」は、先日も大安の日にお祝い事をするとお伝えしたように、大いに安しという意味があり、六曜の中で最も良い日とされています。何事においても吉となり、婚礼を含めたお祝い事は大安の日に行われる事が多くございます。
その他にも何かの契約を結んだり、車の納車など、大安を選んで物事を決められる方もいらっしゃいます。

「仏滅」はその字の通り、仏様も滅びるような大凶の日という意味がございます。六曜の中で最も悪い日とされ、この日のお祝い事は避ける傾向がございます。

続いて「先勝」は、何となく雰囲気が掴めそうですが、先んずれば即ち勝ちという意味で、何事も急ぐ事が良いとされ、午前中は吉、午後は凶であるとも言われています。その意味を知ると、「先負」はわかりやすいかと思いますが、先んずれば即ち負けとなり、物事に対して急ぐ事は避ける。午前は凶、午後は吉という解釈がございます。

そして内容がつかみにくく、意味もあまり知られていない二つですが、「友引」とは、字の通り友を引くという意味があり、お葬式や法事を行うと、友達があの世に引き寄せられて死んでしまうという迷信があり、その日には火葬場がお休みになる場所もございます。
しかし反対に、友を引くという意味から、結婚などには吉とされています。

少し前に「陰陽師」という映画があり、テレビや雑誌などで、陰陽師の方が頻繁に出演されていた時期もございました。その陰陽道の中において、友に災いが及ぶ事があるという「友引日」なるものがあり、これが六曜の中の友引と混同されているとも考えられています。

最後の「赤口」とは、こちらも陰陽道の「赤目日」という、悪い日に由来している面があり、午の刻という、午前11時頃から午後1時ごろまでのみ吉で、それ以外は凶とされています。また、赤という字のイメージから、刃物で怪我をする日などとされ、敬遠される面もございました。

本当に大まかな流れでお伝えさせて頂きましたが、六曜についてご理解頂けた面がございましたでしょうか。

そして暦をお伝えするにあたり、今も伝統行事やお祭り、占い等、皆様の日々の生活にも大きな影響がある「旧暦」について次回お伝えし、暦のお話は一旦終了させて頂きたいと思います。
05月27日(土)
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