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龍神様のささやき
by 龍
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■心の清らかさ
人の心は非常に染まりやすいく、水のように移り変わりが激しいものでございます。例えば、水面に一滴の雫が落ちると波紋が立ちますが、心も欲から起こる悩み、苦しみ、嫉妬などの雫が落ちる事で揺らめきザワついて、いつもの落ち着きを無くしてしまいます。
またコップの水に、ほんの少し黒い絵の具を入れただけでも水が濁ってしまうように、周りの影響を強く受けやすい部分があり、透明に戻るまでも大変な時間や労力が必要となって参ります。
そんな心の水面に船を浮かべたとしても、不安定で転覆してしまう恐れがあるように、しっかりと前に進む事は難しく、幸せという目的地に着くまでは、大変な思いをしなければなりません。
そして濁った水の中では、美しいサンゴや貝、綺麗な魚の群れなどを見る事が出来ないように、心が濁っていると、自分や相手の為に何をすれば良いのかが見えなくなり、その人の幸せを思って周りがして下さる事さえも、素直に受け入れられなくなってしまいます。
心は元々とても清らかなものです。しかし、清らかであるからこそ染まりやすく、外からの影響を受け易い部分がございます。「これはやってはいけない悪い事」という認識がありながらも、人は欲の為にその一線を越え、段々と濁って行ってしまう悲しい傾向がございます。
いつでも素直な気持ちを忘れず、また、悪い事は遠ざける清い心を持って、ご自身の成長や幸せの為にも、日々の精進を重ねて下されば幸いです。
11月27日(日)
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