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龍神様のささやき
by 龍
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■間違った供養の例(3)
ご先祖様が無くなってから行うお年忌は、供養をする
という事に関して、とても大事なものです。だからと
言って、お金をかけて盛大にやっていたとしても、
ご先祖様や仏様は何も嬉しくはありません。
むしろ、お金をかけていなくても、心がこもっていれば
とても喜んでくれます。これはお葬式でも同じ事が
言えるでしょう。

ある家で、おじいさんが一人亡くなられました。その
おじいさんの事業のおかげで、家族は裕福で不自由の無い
暮らしをしていました。
残された家族はお葬式、お年忌ともに、立派な場所を借り、
お坊さんを何人も呼んでお経を上げてもらう、
というような事をされていました。しかし日頃はと言うと、
仏壇の前で手も合わせず、お線香もあげない日々だったのです。
その結果、おじいさんが残してくれた事業も、財産も
すっかりダメになってしまい、今は本当に苦しい毎日です。

例にあげた話のように、お金をかけたから良い、という事は
決してありません。そんな豪華に供養をしてもらわなくても、
毎日、ご先祖様を思う心があれば、その心が伝わり
成仏への道が早まり、ご先祖様も私達を守ってくれるのです。

生きている人間でも、親、子供、恋人、友人との間で
お金がかかっているプレゼントよりも、心のこもった
関係の方が、とても嬉しいのではないでしょうか。
ご先祖様や仏様も、それと全く同じ気持ちなのです。
04月04日(日)
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