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うららか雑記帳
by 浜月まお
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■夏が来れば思い出す
凍結中の長編小説『異端者たちの夜想曲』について。
この物語は、現代日本(に近い世界)を舞台にしているだけあって
血液型や誕生日設定なんかがあったり、時事ネタが織り込まれていたり、
他の作品とはちょっと雰囲気が違っていると思います。
暦や時間の設定なども、諸々現実に準拠しているので、
作中で『朝7時』と出て来たら、何の捻りもなくそのまま
現代日本の朝7時を思い浮かべていただいて大丈夫です。
なので、毎年この時期になると、作中のとあるシーンが繰り返し脳裏に再生されるんです。
7月31日の日没後に起こる一場面。
具体的には こちら の冒頭部分ですね。
その日最後の夕陽が柔らかく色を失い、水平線に溶けて消えた後。
海原を染める夜の気配と、遠い波濤。
水際を白く彩るさざなみがまるでレースのよう。
冴えた月明かりが黒い海に映る。そんな夜。
実際は太陽が沈んでから数時間しないと月が昇らないんだけど、
そこはまあ見栄え重視ということで……。
なんでしょうね。なんとなく勝手に一人で感傷的になってしまうというか。
今日なんて、大昔に書いた第一稿を引っ張り出して読んでしまいましたよ。
いやはや懐かしい。
凍結解除できる目途が立たないのが心苦しい限りです。
この子にはきちんと結末を迎えてほしいんですけどね。
07月25日(日)
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