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うららか雑記帳
by 浜月まお
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■バックヤードから

以前書いたままupしそびれていた日記用記事が出てきました。
せっかくなので載っけときます。



何年も前のことですが、こんな相談を受けたことがありました。

趣味で創作小説をweb公開している方が、サイトを通じて知り合った相手と親しくなって実際に会うなどしていたそうなのですが、相手の意に沿わないと強く非難してくるなど、徐々に相手からの執着を重荷に感じるようになった、とのこと。
そんな中、相手から抗議メールが届いたそうです。
「二人の会話が小説中にそのまま使われていてプライバシーの侵害だ、謝罪を要求する。さもなくば訴訟を考える」という内容。
自分にそんなつもりはなく、ごくありふれた会話文であっても削除や謝罪をしなければならないのでしょうか?

※内容は一部変えています


個人が気軽に発表の場を作成でき、あるいは提供コミュニティ等を利用できるようになった昨今、同じような悩みを経験したことのある方も案外多いのではないかと思います。

当時、たしか私はこんな回答をしました。

「そういう意図がなかったのなら作品を取り下げる必要はないのではと個人的には思うが、これ以上こじれるのを避けて取り下げや修正を加えるのも対処法のひとつではある。
 表現の自由とプライバシーとの線引きは素人にはしかねる(それこそ法的手段をとるしかない)ので、どう対処するかは結局のところ自身の判断になる。
 まずは穏便に、誤解させてしまったことについてお詫びした上で、ごく一般的な会話文として書いたつもりだったと伝え、よく話し合ってみてはどうでしょう」

まあ、何の役にも立たないアドバイスしかできなかったわけです。
こうした揉め事は相手の言い分もあることですし、一方の話を聞いただけの状態でしかも見ず知らずの第三者である私には、それが精一杯の受け答えでした。
今も明確な答えは見つかっていません。
訴訟とか言ってきている時点で穏便な話し合いなんて望み薄でしょうねー……。
これがもしも自分だったらどうするだろうなぁ。
誤解をさせたことについて謝り、自分の意図を説明した上で、若干の修正を行う、かな?
相手の出方次第ではありますけれど。

ただでさえ人間関係に誤解は付きもの。
面と向かって話をしていてさえ認識の違いが生じるのだから、電話やメールではなおさらです。
こういった問題は起こらないのが一番ですが、起きてしまったら何とか解きほぐしていければ理想的ですね。
ただし、世の中にはどう頑張っても「話の通じない相手」がいます。悲しいことに。
こちらがどれほど誠意を示して譲歩しようとも決して噛み合うことのない、特殊な人種。
もしそういう人に運悪くぶち当たってしまったら、早めに見切ってスルーすることも、時には必要だと私は思います。
仕事に関しても言えることですが、なんでもかんでも真正面から受け止めるのは愚か者の振る舞いです。
時と場合、内容と、あと自他の立場によりけり。見極めが肝心です。

そもそも、上記の方の場合はまず、付き合う相手は慎重に選びましょう、ということですね。



以下蛇足。
ちなみに、ウェブサイト等に個人を特定されるような人権侵害的書き込みをされた場合は、まずはサイト管理者に削除要請をしてください。
サイト管理人が削除依頼に応じない場合や、本人が直接削除依頼をすることが難しい場合は、最寄りの法務局に相談を。
(ケースバイケースですが)プロバイダやサーバ管理者に働きかけをしてくれることもあります。


03月26日(木)
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