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うららか雑記帳
by 浜月まお
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■七五三の思い出
幼子の成長を祝い、健康と長寿を祈る日本の伝統行事、七五三。
この週末はわりとお天気も良好のようで、晴れ着に身を包んでお出かけする子どもも多いんでしょうね。
小さな子がめかしこんでいる姿を見ると微笑ましくて自然と目を細めてしまいます。
この時期になると、自分が七五三のお祝いをしてもらったときのことを思い出します。
女の子は3歳か7歳、男の子は5歳で祝うという慣例に漏れず、姉妹そろってお着物を着せてもらって記念写真をスタジオで撮りました。
きっと神社にお参りもしたはずなんですがこちらは記憶なし。
7歳(正確には誕生日前だったけど)の私は青、3歳の妹は赤の着物でした。
慣れない和装、初めてのお化粧。結い上げた頭や髪飾りは気になるし、足が自由にならないせいか車高の高い車に乗り降りするのも苦労するしで、なかなかに大変でした。
しかも表情が豊かでない子どもだったので、写真を撮るにあたって「お姉ちゃんもっと笑って!」という指示を何度も出され、しまいには疲れてしまったような覚えがあります。
このときの写真は、きちんとしたフレームに入れられたのはもちろんのこと、時計などにも加工されて我が家の数か所に長らく飾られていました。
今度機会があったら甥っ子たちに見せてあげたいです。アンタたちのお母さんが子どもの頃の写真だよ、って。
スタジオで手を繋いでいたときの妹の手の熱さ、とても懐かしいです。
そうそう、当時、親戚や近所の人たちが集まってお祝い会を開いてくれたんですよ。
おそらくうちの地元の親類間ではそれが恒例だったのだと思います。祖父の兄弟やその配偶者もいて、けっこうな人数でした。
みんなの前で御礼の挨拶をさせられて、ちょっと緊張したのでよく覚えています。
最初に妹と二人して「皆さん今日は私たちのためにお集まりいただきましてありがとうございます」とかなんとか言うように教えられ、そのとおりに言おうとしたら、妹が真ん中の部分をまるっと端折ってしまったんですよ。
「皆さん今日はありがとうございます」って言ったんだったけな。
練習したとはいえやっぱり3歳児ですからね。
でも何がすごいって、妹ときたら、もともとそういう台詞設定になっていたかのような態度だったことです。堂々としたものでした。
当時からすでに物怖じしないキツイ性格だったので、度胸も私よりよほど据わっていたのかもしれません。
私は一瞬動揺しましたからねー。結局妹に合わせて御礼を言ってお辞儀したと思いますが。
こうして考えると、基本性格って変わらないものなんですね。
妹はこのイベントのことをあんまり覚えてないかもなぁ。
次に会ったら聞いてみようっと。
11月15日(土)
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