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うららか雑記帳
by 浜月まお
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■浜月宅の創作娘de女子会(1)
『WILL』より
アリア…14歳。先見の異能者。夢見姫。以下ア
ティキュ…25歳。遠隔視覚の異能者。以下ティ
『異端者たちの夜想曲』より
月城雪…17歳。暗殺班“夜刃”のリーダー。
『明星』より
ルシファー…15歳。天人国第一王位継承者。以下ル
『ありあけ幻奇譚』より
葛葉…100と少々。天狐族の姫御前。
とある日の宵の口、某居酒屋の個室にて。
ア「こんばんは〜。お疲れ様です」
雪「こんばんは」
ティ「ども、お待たせ!」
葛葉「良い夜じゃのう」
ティ「ルシファーちゃんは公務が長引いてて遅れるって連絡あったから、先に始めてましょっか」
ア「そっか、大変だねぇ王太子って」
葛葉「身分に応じた責任を負うのはごく自然なことであろ」
雪「彼女の国では15歳は『成人に準じる』と認められる歳だそうですから、もろもろの公務が増えてきているのでしょうね」
ティ「とりあえず乾杯……のための注文ね。みんな、何飲む?」
葛葉「妾は備前雄町が良い。玉乃光純米大吟醸じゃ」
ア「おおお。さすがって感じ」
雪「伏見のお酒ですね」
ティ「いけるクチですねえ♪ じゃーアタシは梅酒ロックで」
雪「ドイツビールをお願いします。できたらライヒビア」
ティ「低アルコールのやつね。ってか一応高校生だったっけ?」
雪「いえまあ。普段は飲まないだけで、仕事柄鍛えてますから(微笑)」
葛葉「そうかえ頼もしいのう。で、おぬしはどうするのじゃ?」
ア「うう。あたしはオレンジジュース」
…オーダー中…
ア「ここ落ち着く雰囲気だね〜。掘りごたつで座りやすいし」
雪「インテリアに合わせてお通しの器も和風ですね。ひとつずつデザインが違いますよ。良い趣味です」
葛葉「料理も楽しみじゃのう。……お、さっそく飲み物が来たぞえ。まずは乾杯といこうか」
ティ「では皆さん、今回は女子会にお集まりいただきありがとうございます。今夜はもう無礼講ってことで、どんどんやっちゃってくださいね! 乾杯!」
全員「乾杯!」
葛葉「うむう、染み渡るのう」
ア「その器、ちっちゃくて可愛い」
葛葉「これはお猪口という。少しずつ含んで飲むからの。この大きさで充分なのじゃ。おぬしも飲んでみるかえ?」
ア「おおお。うーん、じゃあちょっとだけ。何事も経験ということで」
雪「舐めるくらいの気持ちで口をつけると丁度良いと思いますよ」
ア「はーい。では一口。……うあ! なにこれ、お酒自体は冷たいのに喉からお腹にかけて熱がじわーっと広がってく!」
ティ「もしかしてお酒飲むの初めて?」
雪「感想をどうぞ」
ア「……よくわかんない。一口で身体の内側がぽかぽかだよ〜」
葛葉「アリアにはちと早かったかのう。あと5年くらいしたらまた挑戦してみるのじゃな」
ティ「そうねぇ。大丈夫、じきに飲めるようになるから。夏なんか特に冷えたビールが美味しいのよー」
雪「女性グループにお手頃なビアガーデンも最近多いですしね」
葛葉「麦から作る酒か。面白そうじゃの」
雪「よかったら一口いかがですか。アルコール度数低めのものですけどカロリーもそのぶん控えめですよ」
葛葉「おお、ありがたく頂戴する。泡がしゅわしゅわしておるの。どれ」
雪「サラダを取り分けましょう。小皿を貸してください」
ティ「ありがと♪ お造りとか天ぷらはみんな適当につまんでね」
ア「わー、天ぷら美味しそう。海老にかきあげ、アスパラにイカ」
葛葉「こちらの魚の照り焼きも良い風味じゃの。酒に合う。さあてティキュ、器が空いたの。次は何を飲むのかえ?」
ティ「あら雪ちゃんも残り少ないじゃなーい! 何にする? 同じの? 焼酎? アタシはロゼワインにするわ。雪ちゃんも好きなの頼みましょうよ。たまにはハメ外してもいいでしょ、ね?」
雪「そう、ですね。たまには。……では黒霧島にします」
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03月09日(水)
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