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うららか雑記帳
by 浜月まお
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■遙か3プレイレポNo.25:散華、決戦、込められた想い
八章 この戦が終わったら…(地青龍ルート)
ひっさびさのレポですよー。
あら、章タイトルのところに九郎さんの姿が出てますね。
七章もそうだったっけ? 独自章に突入したからかな。なんにせよ、いかにも【攻略中】って雰囲気で良い感じです。ぐふふ。
さて、屋島の行宮で勝利を収めた源氏軍は、逃亡する平家を追って瀬戸内海へとやって参ります。
「彦島より先に、平家に落ち延びる地はない。これで……終わるのか」という敦盛君の台詞のとおり、いよいよ最終決戦が近いのですね。
瀬戸内海の戦力配置は、満珠島に源氏、田浦と赤間関に平家の船団。潮の流れが速く複雑で、歴史的に有名な海域です。今で言う関門海峡あたり。
いよいよ三種の神器と安徳帝がすぐ目の前という大詰めを迎えて、源氏軍の士気は大いに盛り上がっているかと思いきや、なにやらそうでもない模様。
原因は、北条政子が率いる鎌倉殿直属の御家人衆でした。もしや九郎さんたちを見張っているのかも?
鎌倉で頼朝と会見をしている望美ちゃんとしては、この状況、きっと気が気じゃないんだろうなぁ。頼朝のあの冷徹な眼差しにじっと見据えられているようなものだからね。
仲間内からは「味方だと思って大丈夫なのかな?」という意見もおずおずと出てくるのですが、そこはやっぱり九郎さん。「兄上のもとに集った者たちだぞ」の一言で片付けてしまいます。
──でも。
九郎さんのその態度は100%の本心というわけではなく、一軍を率いる将としては、立場上、人前であけすけに内心を語るわけにはいかないから、だったのです。
武士でも御曹司でも、不安も抱けば心も揺れる。心のある一人の人間だもの。
案の定、ここにきて九郎さんの胸中では不安が膨れ上がっていました。
自分は小さい頃からひたすらに武を磨き、戦場しか知らずにいた。だから戦場にしか居場所がないのかもしれない。
戦が終われば、俺と兄上が共に歩む道は失われてしまう──そんなふうに、九郎さんは考えていたのでした。
九郎 「兄上、俺は源氏の未来には必要のない人間なのか……」
こんな局面で、この人が、こんな弱音。
なんたる反則技を使うんですか制作スタッフさん!! 思わず切なくなってしまったよ!
心もとなげに視線を伏せる九郎さんを励まして(望美ちゃんに「そこで抱きしめてしまえ!!」とか声援を送りたくなったのは私だけではあるまい)、無事にイベント終了。
いや、もう、何度も言っちゃうけど、良い感じでお似合いですヨこのお二人。望美ちゃんが可愛いったらもう!
そして、いざ行軍。
赤間関で望美ちゃんたちの前に立ちはだかったのは、平家一の戦上手と名高い銀髪の猛将・平知盛。
術を使う動きがかっこいいなー、この人。そして相変わらず無駄に色気放出(笑)
ゲーム的には、戦闘を繰り返してスキルを習得しまくった望美ちゃんの敵ではありませんでしたが(笑)。3ターンくらいでさくっと戦闘終了。
知盛 「期待以上だ……最後に戦う敵がお前でよかった。
平家が負けるのは……わかってたさ。この壇ノ浦で平家は滅ぶ。宴も終わりだ。
これ以上……見るべきものもない」
おおおお、平知盛の身投げシーン!!
最後の台詞は史実ネタですね。「見るべきものは見つ」って。実在の彼は船内を掃き清め、尼御前や安徳天皇が海に沈んだのを見届けて、入水後に浮かび上がって敵に首級を取られないように、自分の身体に二人分の鎧と船の碇をくくりつけて海に身投げしたんだそうです。
しかし、ねえ、ちょっと待ってくださいよ。ここでむくむくと不満が生まれましたよ。
このシーン、どうしてボイスがないのですか? 知盛さんの有終の美ですよ? しかも海に飛び込んだときの水音がやけに軽いし。
もう少し演出に力を入れてくれれば、雰囲気がぐっと盛り上がっただろうになー。惜しい。残念。
一方、戦の中に生き、戦場に散っていった知盛の姿に、思わず我が身を重ねる九郎さん。
勝手な想像だけど、史実上の当事者たちも、きっとこんなふうに不意に自分の末路を思うことがあったんじゃないかな。
明日は我が身と承知していて、斬った敵の数などあえて数えないようにして。
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06月09日(月)
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