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うららか雑記帳
by 浜月まお
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■創作雑記:試し書き

懐深い鎮守の森。
その奥には、人ならぬ存在――“妖し”たちの住みかがあるという。
力の担い手が蠢く秘境の縁に、娘は一人、ひっそりと居を構えていた。薬草を採るのに都合が良いという、ただそれだけの理由で。

かつて、人と妖しは戦をたびたび起こすほどに傍近く暮らしていた。
しかし、いつしか互いに距離をおくようになり、今ではもう妖しが人間の目に触れることなど滅多にない。
そんな時代のこと。

「妖しに名前を教えるなんて、あんた不用心だな〜」
「アンタが訊いてきたんでしょうが!」
「覚えておきなよ。妖しに名を知られるってことは、心を委ねるも同然なんだ。さらわれちゃっても文句は言えないんだよ?」
「なっ……!?」
「聞いたことないかな? 妖しにとられた人間の話。狐の婿取り、とか」




朗らかな天狐と意地っ張りな薬師の娘の、ハートフル和風ファンタジー……?
キャラは固まってきたけど肝心のストーリーが決まらないのですよ。
短めにさくっとまとまるネタはないものか。

お題小説『最初の冒険』の世界観を引き継いだ、
というかアレの後世のお話になりそうです。
一度きりの単発話のはずだったんだけど、
なんとなく気に入ってしまったみたいです。

和風って良いな。
座敷童子とか沼の主、雪ん子なんかも好き要素。河童もね。

02月04日(月)
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