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うららか雑記帳
by 浜月まお
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■最近読んだ本

眠い。
朝6時半から14時間連続で仕事っていうのは、何度経験しても身体に堪えます。ぐてー。
片づけをして、夜の部へと繰り出す男性陣を送り出して、ようやく帰宅。これ書き終わったら寝ます。すでに睡魔の足音がひたひたと。
選挙の結果は明日のニュースでチェックするとします。



上橋菜穂子『精霊の守り人』新潮文庫

老練な女用心棒バルサは、新ヨゴ皇国の二ノ妃から皇子チャグムを託される。精霊の卵を宿した息子を疎み、父帝が差し向けてくる刺客や、異界の魔物から幼いチャグムを守るため、バルサは身体を張って戦い続ける。
建国神話の秘密、先住民の伝承など文化人類学者らしい緻密な世界構築が評判を呼び、数多くの受賞歴を誇るロングセラーがついに文庫化。痛快で新しい冒険シリーズが今始まる。

──カバー裏の紹介文より

近くの本屋さんに立ち寄ったところ、yonda?(パンダのアレです)のコーナーが設けてありまして、その中で目に付いた一冊です。特設コーナーに行くと何かしら文庫本を買ってしまいますよー……。
これは10巻までのシリーズになっているようですが、読み切りとして単独で読むこともできそうですね。
とにかく冒頭の一行目からぐいぐい惹きつけられて、あっという間に読み終えてしまいました。この単刀直入な出だし、あまり他でお目にかかったことがないように思います。素晴らしいですよね。
続刊を見かけたら即座に買うこと間違いなし。
なんというか、浮ついた感じがしなくて、骨太で、非常に好感が持てます。
キャラクターの描写に終始してしまって世界観がほとんど伝わってこないような小説が巷にはありますけど、この作品はそうじゃない。
もともと児童文学として書かれた物語なので筆致は素朴だし、ある種の物足りなさもあることはあるのですが、それでも彼らの魅力は充分に伝わってくるし、何より、世界観や人種や国家のルーツといった、彼らのバックボーンの描き出し方がいいのです。
紹介文にもあるように、建国神話の秘密や先住民の伝承などが直接物語に絡んでくるからかもしれません。
夢中になって駆け足で読んでしまったので、第一印象はこの程度。また読み返そうと思います。


掲示板のお返事が遅れててごめんなさい。
明日中には必ず。

07月29日(日)
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