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うららか雑記帳
by 浜月まお
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■書きかけ
web拍手用の掌編です。まだ途中。
イラストサイトでよくある『メイキング』もどきのつもりで公開してみたり。
少し書いては読み直し、推敲しては書き進めるので、執筆速度は異様に遅いです。
その代わり、書き上げてから大幅に改稿することはほとんどありませんけれども。
5つのお題のうち、ひとつめが今この状態。
6月1日に拍手更新するのは無理でしょう。
体調と相談しつつ、マイペースにいくしかないですね。
──… * * * …──
その使節団の主は、自ら馬の背にまたがってこの国へとやって来た。
随行も侍従女官や小者に至るまで全て騎馬。鉄剣、黒貂の毛皮など、献上品をはじめとした輿入れ道具だけが馬車に収められ、整然と後列に続いている。
隣国・瑞ヶ原(みずがはら)からの一行だ。
陸続きの国境の町まで使節団を迎えに行った王太子は、予想外の光景に唖然とするより他なかった。
長く続いた戦乱の末、和平の証しとして嫁いでくる姫君が、まさか鞍上で馬を駆って一行を率いてくるとは……。
一団の先頭、ひときわ華やかな白馬が前へ進み出る。小気味よい手綱さばき。小さな頭に巻かれた布が翻った。
「わたくしが瑞ヶ原国の長姫、寿歌(しゅうか)です」
白桃のような頬を豊かな黒髪が縁取り、流れる。
少女が軽やかに下馬すると、随従が主に倣って一斉に下馬した。どの者の身のこなしも俊敏だ。
「王太子殿下じきじきのお出迎えに感謝申し上げます」
凛然とした声も、口上を紡いだ唇すらも未だ幼さが色濃く、幼いがゆえにどこか硬質のものを感じさせる。
けれど、王太子をまっすぐ見つめたその双眸は、紛れもなく王族のものだった。使命感と自覚、そして誇り。己が何を背負って立っているのかを、過不足なく知る者の眼差しだ。
「ようこそ我らが国へ。私が王太子のアキツです」
我を取り戻した王太子が声を上げると、姫は典雅に一礼した。顔を上げ、夫となる王太子を見上げるその瞳には、常緑樹のような強さがある。
──… * * * …──
思い浮かぶままに書き流し。
姫と王太子の年齢差は10くらいを想定していたり、いなかったり?(どっちだ)
騎馬民族に憧れ。
騎馬戦とかリアルに描写できるようになりたい。
05月30日(水)
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