ID:103367
うららか雑記帳
by 浜月まお
[122340hit]
■遙か3プレイレポNo.25:散華、決戦、込められた想い
しかも望美ちゃんがそういう儀式をすると噂になれば、逃亡した九郎一行をおびき出す餌にもなる、と。
「九郎は邪魔になるから処刑する」って、本当にどこまで非道な奴なんだオマエは! 流刑にされたとき人情ってもんも一緒に海へ流してしまったに違いないよ!
もちろん望美ちゃんは拒否しました。そんなの絶対嫌だもんね、うん。
けれども政子がおっとりと、理路整然と諭してくるのです。
「もし九郎があなたのことをそれほど大切に思っていないのなら、あなたを救うために九郎が捕まることはないでしょう。
でもそうでなかったとしたら、遅かれ早かれ九郎はここにやって来る。
舞と歌に想いを織り込めば、噂となり、やがて九郎に伝わるでしょう。伝えたい想いがあるなら 、舞うことだけがただひとつの機会なのですよ」
これを聞いて、望美ちゃんは祈願の舞を承諾。
『逃げて』という願いを、九郎さんに伝えるために。
この願いが九郎さんに伝わったら、もう二度と会えないかもしれない。
でも、それでも生きていてほしい。生きて──。
そう、望美ちゃんは、頼朝に嫌疑をかけられた末に処断されてしまった九郎さんを、悲しい運命をしたたかに味わわされているのです。
『九郎さんを守れるのなら、もう二度と会えなくてもかまわない』──これほどの強さを持てるのは、目の当たりにした悲惨な運命を乗り越えて、それを変えるために行動してきたから、なのでしょう。
望美ちゃん、かっこいい! 最高です!!
舞台の上で舞う姿がひときわ物悲しく、凛々しくて。不覚にも泣きそうでした。
『吉野山 みねの白雪 ふみわけて 入りにし人の あとぞ恋しき』
『しづやしづ しづのをだまき くりかえし 昔を今に なすよしもがな』
史実ネタきましたよ!
どちらも歴史の中で静御前が歌ったものです。
前者は『吉野山の峰に積もった白雪を踏み分け、山奥で入った義経様、あの人の歩いた道跡が恋しい』という意味。
後者は『倭文(しづ)を織る糸が、苧環(おだまき)から繰り出されるように、しずかよ、しずかよと、私の名を繰り返し呼んでくださった義経様。昔の義経様の盛りは繰り返せないものなのか』という意味合いだそうです。
以前に吉野に行ったとき、譲君が「女性を置き去りにしたひどい男の歌」だとコメントしたやつですね。
この場合は『遠く離れ離れになってしまったけど九郎さんが恋しい』『九郎さんと一緒にいられた、あの頃に戻れないものだろうか』みたいなニュアンスになるのかな?
こんなにも九郎さんを恋い慕う歌を歌いながら、望美ちゃんがそこに込めたのは『逃げて、生きて』という願い。うわぁぁ切な過ぎます……!
同居人の乱入により、ここでゲーム中断。
>>>次回へ続く
反転≫
以下、愚痴。
同居人「いいよ、気にせず続けなよ」
浜月「気が散るから嫌」
同居人「こっちは気にしなくていいって」
浜月「だって茶化すじゃん! 集中できなくなるからダメ!」
いよいよストーリーも終盤で、初のエンディングに向けて一気に盛り上がるであろう局面なのに、同居人の好奇の視線に晒されながらプレイしたんじゃ台無しデスヨ……。一人きりのときしか遙か3をプレイできません(泣)
大体こうしてレポ書いていても、小説を書いていても、常に同居人がPCの画面を覗きやしないかと怯えながらです。
効率が悪かとです……。
≪反転
06月09日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る