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うららか雑記帳
by 浜月まお
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■遙か3プレイレポNo.10:熊野産の軟派少年
一体なんの伏線よ!?

どうして今になってそんなことを、と朔が戸惑うのも当たり前です。まったくもう。
どうやら敦盛君は、三草山でお持ち帰りされた際に自分の処遇を神子に任せると決めたものの、
自分が八葉であるという事実に踏ん切りがつかないような感じがしますね。
煮え切らない子です。

答えに窮する敦盛君に将臣君のフォローが入って、再び首を傾げる私。
おやおや、二人は顔見知りだった、のかな?
譲君が兄に反発する様子もなま暖かく見守りつつ、旅は続きます。


田辺にて。
ことあるごとに譲君が「先輩は自分が守る」と公言するのが気がかりです。
戦乱の世、しかも望美ちゃんは戦場に出るわけだから譲君の気持ちも分からなくはないけど……
そのへんにしときなさい、と言いたい。早死にしちゃうといけないからね。

と、突然人影が木の上から降りてきました!
赤い髪、すらりとした身体、女の子がさぞ騒ぐであろう甘い顔立ち。
肩越しに振り向いたその少年は、あだっぽい流し目で歯の浮くような口説き文句を連発してきます。
あっけに取られる望美ちゃんの手を取り、ちゃっかりとご挨拶。
て、展開についていけない!
ところでスチルの絵のタッチがそれぞれ違うように見えるんだけど。
自分は敦盛君が倒れているやつの画風が好みです。

彼はヒノエと名乗りました。望美ちゃんが神子だと看破して話しかけてきたようです。
なんとも正体不明なので素性を訊ねたのですが、返事はこんな和歌でした。

『籠もよ、み籠もち…この丘に菜摘ます児
家聞かな、告らさね…
我にこそは告らめ 家をも名をも』

万葉集の頭歌、雄略天皇の御製歌をもとにした台詞のようです。一部省略されてるけど。
現代語訳としては「おお、籠よ、良い籠を持ち、おお堀串も、良い堀串を持って、この丘で若菜を摘んでいる娘さん、家はどこか言いなさい、何という名前か言いなさいな、神の霊に満ちた大和の国は、すべて私が従えている、すべて私が治めているのだが、私のほうから告げようか、家も名をも」。
ヒノエ君も言っていますが、古代、名にはそのものの霊魂が宿っていると考えられ、
名乗りは重要事だったのだそうです。
男が女の名を尋ねるのは求婚を意味し、女が名を明かすのは承諾を意味したのだとか。
それから、娘たちが野山に出て若菜を摘み食べるのは成人の儀式でもあった、とのこと。

つまり何かい。自分は熊野の支配者だ、と?
とりあえず風体からして一般人ではなさそうですよね。
教養があるし、人を煙に巻くのが病的に上手そう(笑)
ヒノエ君は熊野出身の弁慶さんとも旧知の仲のようです。「察してください」って……。
ヒノエ君と弁慶さんかぁ。
悪友っていう雰囲気でもなさそうだし、幼なじみか血縁者ってところでしょうかね。
もしヒノエ君が女の子だったら、親が決めた許嫁っていう設定もアリかと思いますが。
ついでに敦盛君とも知り合いのようです。熊野は平家ゆかりの土地。なるほど。

そんな会話をしていると宝玉が反応して、ヒノエ君も八葉であることが判明するのですが、
あくまで彼はマイペースを崩しません。
仲間にならないけどまた会いにくる、と言って去っていきました。
これで八葉が揃うかと思ったのに〜……。


熊野路は法皇の意向で通行止めとなっていたので、一行は海回りの道を進みます。
て、平家の連中だけでなく後白河院も熊野に来てるのですか。
源平と院、龍神と神子。役者が揃ってしまわないかい?

広いマップなので、道々ちょこちょこイベントが入ります。
三段壁でヒノエ君と夕陽を眺めたり、将臣君がもとの世界の弁慶伝承とこの世界の弁慶さんが一致するか確かめてみたり。
将臣君に「源氏の家来か?」と訊ねられて、弁慶さんは否と答えました。
「このご時世に源氏の家来がこんなところをふらふらできるはずがない」
との答えですが、ここに少し引っ掛かかりを覚えたのは私だけでしょうか。
だって弁慶さんの今の立場って、源氏の軍師でしょう?
素性を明かせないのは平家を警戒しているからで、仲間内で隠し立てすることもないだろうに。

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03月05日(水)
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